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全国地震動予測地図の意義

地震調査委員会が2009年7月21日に公表した全国地震動予測地図の意義について、事業継続(BCP/BCM)の観点からまとめました。

全国地震動予測地図とは?

「全国地震動※1予測地図」とは、国民の防災意識の向上および効果的な地震防災対策の促進を”ねらい”として、地震調査研究推進本部※2が、その最新の研究結果をわかりやすく、まとめたものです。日本において、今後数十年間にわたり発生するであろう地震の”発生可能性”と”ゆれ”について、俯瞰的に把握することができるようになっています。

この予測地図は、2005年3月から既に公開されておりましたが、利用者がより精度の高い情報を入手できるようにと、更に細かいデータのインプットが行なわれ改善されたものが2007年7月に新たに公開されました。

本資料は、PDFとしてダウンロードすることができるだけでなく、オンライン上で動的にデータを閲覧することができるようなサービスも利用できるようになっています。オンラインサービスは、独立行政法人防災科学技術研究所ホームページの地震ハザードステーション(J-SHIS)※3 にて公開されています。

※1. 地震動 : ”地震のゆれ”を意味します。

※2. 地震調査研究推進本部 : 平成7年に設置された行政機関であり、文部科学大臣を本部長に据え、地震に関する観測、測量、調査及び研究の推進について総合的かつ基本的な施策を立案することを目的として活動を行なっています。ちなみに、この機関に関連する組織として、中央防災会議(昭和36年に内閣府に設置)があり、これは防災基本計画および地域防災計画の作成およびその実施の推進を行なうことが活動の主な目的となります。

※3. Japan Seismic Hazard Information Station --> http://www.j-shis.bosai.go.jp/

全国地震動予測地図の特徴は?

「全国地震動予測地図」では、大きく「今後の地震の発生可能性(確率論的地震動予測地図)」と「地震が発生した際の”ゆれ”の分布(震源断層を特定した地震動予測地図)」の2種類のデータを確認することができます。

これらのデータは「様々な地震の場所、規模、発生確率」などの複雑な要素を考慮して算定したものであることから、かなり信頼性が高い情報であるということができます。したがって、たとえば本資料では「今後30年以内に震度6強の発生が予想されるエリアは?」といった疑問に対しての回答を簡単に得ることができます。

BCP/BCMへの活用は?

「全国地震動予測地図」は、先述したとおり「今後数十年間において発生するであろう地震の”発生可能性”と”ゆれ”についての情報を示すもの」であるため、BCPを策定する際にも有益な情報源となります。具体的には、特に、

などといった活動に対して有効な情報と言えるかもしれません。

ただし、本資料は、地震の影響を俯瞰的に把握できるものの、社会インフラや社屋・家屋などに具体的にどのような影響があるか(例:電気の復旧に何日間かかるのか? 交通機関の復旧にどの程度かかるのか?など)については示していないため、BCPへの利用には注意が必要です。中央防災会議が出している地震被害想定や関係省庁が出しているハザードマップ資料などと合わせた利用をしてゆくことが肝要です。

(文責:勝俣 良介

関連リンク 地震調査研究推進本部: 全国地震動予測地図
関連サービス BCMS構築支援サービス
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