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机上訓練(Desktop Exercise)

BCPの検証はまず机上演習から

BCPの策定において、演習は非常に重要です。演習を行うと、現場へBCPを浸透させることができ、また、演習で浮かび上がった課題を認識することにより今後の改善に繋げることができます。

演習の目的は大きく以下の4点です:

演習には、情報連絡演習、防災演習、バックアップサイトへの移動演習など、様々な種類がありますが、今回は、机上演習をご紹介します。机上演習を取り上げる理由は、初めてBCPの演習を行う際に、最適な演習方法だからです。

机上演習のメリット/デメリット

机上演習の一般的な演習形式は、BCPの責任者(経営者)と関連する要員が一室に集まり、策定したBCPに従って各自の役割と事業継続手順を確認する、というものです。参加人数や、演習の対象とする業務・サイト・リソース等の範囲によって、所要時間や規模が決まります。

【机上演習のメリット】 簡易にできる

参加者や対象範囲を抑えれば、短時間、小規模で実施することも可能なので、効率的にBCPの有効性を確認することができます。

【机上演習のデメリット】 実際の移動や通信ができない

机上演習では、物理的に避難場所や代替サイトへの移動や、緊急時の通信手段を用いて連絡をとるなど、事業継続手順を実践するわけではないので、移動に伴う課題や、コミュニケーション上の問題などが見落とされることがあります。

BCP策定間もない場合は机上演習がお勧め

演習を通してBCPの実行性や有効性を検証するには、自社のBCPがどの程度成熟しているか、ということを考慮に入れた上で、演習方法を決定する必要があります。BCPの成熟度とは、そのBCPが演習によるチェックを受けた回数や、BCPが組織の中に浸透している度合いなどを指します。BCPの成熟度が低い場合は、できるだけシンプルな演習方法を選び、成熟度が高くなるにつれて、より複雑で現実の手順に近い方法を実践してみる、という段階的な演習の実施がお勧めです。

したがって、BCPを作成して間もない時期の演習や、参加者にとっての初めての演習参加となるような場合は、机上演習の方法が最も適しているといえます。

シナリオは具体的に

演習計画を策定する上で重要なことは、具体的にリスクシナリオを想定することです。

リスクシナリオ(例)
リスク:強毒性新型インフルエンザ
シナリオ:1.就業時間中に、新型インフルエンザ感染者が社内に発生
2.感染者発見後3日目に社内の3割に感染

新型インフルエンザなどの疫病の場合は、感染の広がりによって段階的に対応策が変わります。

具体的にリスクシナリオを想定し、流行段階ごとにBCPの手順をなぞっていくと、策定したBCPが網羅的になっているか、実際に手順通りに実施可能かどうかを確認することができます。

どのような演習の内容が適してるかは、組織の特性や、置かれた状況によって千差万別です。また、演習実施にあたって「準備の時間がない」、「お金をかけられない」という場合も、ちょっとした工夫次第で有効な演習を実施することができます。BCPの中でも、特に演習は経験や実績がものをいう分野です。演習実施でお困りのことがあれば、実績豊富な当社コンサルタントまで、ぜひお気軽にお問い合わせください。

(文責:久野 陽一郎

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