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コンサルタント・コラム:「世界拠点をコントロール!」

2009年11月25日
こんにちは! ニュートン・コンサルティングの工藤秀義です。

私は2007年から現在まで、複数のお客様のJSOXプロジェクトを
担当させていただいてきました。その中でいくつかの海外拠点向けの
ご支援をさせていただいているのですが、言葉や文化の壁による苦労は
どこの会社でも同じだな、と感じております。

そこで今回のコラムは、
「内部統制(JSOX)における海外拠点の効率的な対応」について
私の経験を基に「もっとこうした方が良いのではないか?」
をまとめてみました。

皆様の中にも内部統制(JSOX)のプロジェクトに携わり、
海外拠点担当をして苦労してきた方、または現在も苦労している方が
いらっしゃるかと思います。

工場などの生産拠点や販売子会社などの海外拠点をいくつも持つ企業は、
国内拠点のみ内部統制(JSOX)対応する会社よりもいろいろと抱える
問題点(課題)が多くなる傾向があります。

そういった問題点(課題)を大きく3つに分類し、その対処法を整理しました。

■■ 問題点1 - 言語(コミュニケーション)

・成果物は日本語と外国語(現地語)のどちらで作成するべきか?
・現地とのコミュニケーションが難しい

□□ 解説・対処法1

3点セット等の成果物の言語については、現地の担当者(プロセスオーナー)が
変更になった場合にも対応可能かを検討し、拠点(国)ごとに決定する
必要があります。一方で、海外赴任している邦人が大部分を占める、もしくは
数名の小規模拠点であれば日本語で作成する事も可能ですが、
やはり内部統制(JSOX)を現地に周知・徹底するという意味では
現地語での作成をお勧めします。

現地とのコミュニケーションの問題ですが、
3点セット作成等では、業務プロセスに精通した海外営業経験者、
決算プロセスでは連結パッケージを受け取る経理財務経験者の方がいると、
現地との(言語も含んだ)コミュニケーションが円滑になるのでは
ないでしょうか。

■■ 問題点2 - 文化・習慣・気風

・依頼した作業・資料提出の遅延
・遠方からの作業であるため、JSOXに対する考え方のズレ
 (モチベーションの低下)
・役割の問題
・誰が担当者(プロセスオーナー、評価者)となるべきか?

□□ 解説・対処法2

日本とそれ以外の国では働き方やライフスタイルが大きく異なるため、
(今までの経験上ですが)依頼した作業・資料提出の締め切りが
遅れる事があります。 また、遠方からの作業であるため、現地担当者に
内部統制(JSOX)をやらなければならない必要性や重要な欠陥を出して
しまうことのリスクがきちんと伝わっていない可能性があります。

まずは、内部統制(JSOX)対応をおこなう理由を説明会や勉強会を通して
明確に現地へ説明する必要があります。国内の拠点に対しては説明会・
勉強会を実施していても、海外拠点に関してはおこなわず、
ただ一方的に作業依頼をしているケースがよく見受けられます。

説明会・勉強会の後に、誰が何の役割・責任を担っているか
明確にすることが大切です。 その際、現地担当者と日本側の担当者が
やり取りする際には現地のマネジメントなどをメールのCC欄に入れておく
のも有効です。

■■ 問題点3 - 評価作業方法

・電子メール、テレビ電話を利用した評価作業?
・現地へ出張して行う評価作業?
・監査法人はどのように評価するのか?

□□ 解説・対処法3

日本の内部監査人が海外拠点を評価する際、現地にて評価を行う必要性が
あるのでしょうか?これは状況によるとしかいえません。

これまでの問題点1&2が解決されていれば、テレビ会議やメールなどで
必要な証跡収集を依頼することが出来ますが、解決されていないのであれば
現地に行った方が効率的です。

また費用面については、内部監査人の出張費以外にも監査法人が
評価する際の監査報酬について考慮する必要があります。
監査法人が海外出張して直接評価する場合と、海外現地の監査人に
依頼した評価結果を利用する場合の2通りがあります。
どちらが良いと一概には言えませんが、私の印象では海外現地の
監査人評価を国内の監査法人に提出する流れの方が作業が
スムーズかと思います。


- 最後に -

いかがでしたでしょうか。実際に海外拠点担当をしている方には
頷いていただける部分もあったのではと思います。

課題は上にあげたように多数ありますが、一番の解決策は
「JSOXの意義と対応方法を適切に説明すること、
そして細やかなコミュニケーションを取ることにより、
JSOXプロジェクトに巻き込んでいくこと」になります。

皆様のJSOXプロジェクトの参考になれば幸いです。


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