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答えは仕事の中にある

2011年10月26日
皆様、大変ご無沙汰しております。

今回のコラムは久野がお届けします。

最近、コンサルタントとして一流になるために、また、次のレベルへ進むためにはどうしたらいいのかを模索しています。ネクストレベルへのキッカケはないかと少し前に話題になった『天才!成功する人々の法則』と『究極の鍛練』を手に取りました。分野は違えど、一流と言われる人たちから学びたいと考えました。

この2つの本が共通して唱えているのは、プロや一流の方は、相当の時間を自己の修練に充てているということです。

「天才本」では、一つの分野でプロになるためには最低1万時間の修練を要すると説かれており、これは毎日10時間の練習を約3年間続けることを意味します。「石の上にも三年」の格言の通りです。

他にも「天才本」の中では、偉人達が実際にどのような取り組みをしていたのかを記載しています。ビル・ゲイツがプログラミングに出会ったのは中学2年生の時。その時から大学を中退しソフトウェア会社を立ち上げるまでに、コードを書き続けた時間はゆうに1万時間を超えていました。またビートルズは、アメリカで成功する前にドイツのハンブルグのライブハウスで1200回を超えるステージをこなし、実践経験を積んでいたことが例として挙げられています。

彼らの成功の裏にそんなストーリーがあったとは全く知りませんでした。

もう一冊の「鍛練本」では、個人練習に時間を費やすことの重要性が書かれています。一流のアスリートや音楽家はチームやオーケストラでの練習ではなく、個人練習にこそ時間を費やしていると。

本書ではアメリカンフットボールのプロリーグ、NFLにおいて歴代1位の記録を多数保持するジェリー・ライスを紹介しています。なぜ彼は無名の大学を卒業したにも関わらず、歴史上最高のワイドレシーバーと呼ばれるに至ったか。その答えは他の選手が敬遠する個人の反復練習を何千回と行ったからだということです。

史上最高のバスケット選手であるマイケル・ジョーダンも同様です。彼は試合が始まる何時間も前から、誰もいない体育館で黙々とシュート練習をしていました。

チーム練習に比べ個人練習は、辛いものであることが多いのですが、それを黙々とやり続ける力、意思がその後のアスリート(音楽家)人生を大きく分けることになると著者は語っています。

「鍛練本」では一流のアスリートや音楽家などが行う質の高い鍛練を“究極の鍛練”と呼び、以下の特徴があるとしています。

1.指導者(先生やコーチ)により体系立って設計されていること
  • 何度も繰り返せること
  • 継続的にフィードバックが得られること
  • 精神的にはとてもツライこと
  • あまり面白くないこと
  • なかなか道は険しいですね。

    そういえば小職は留学時代に、ある時から英語が突然うまくなったことがありました。それは、夏期インターンシップと称して、夏の間中テネシー州メンフィスにて毎日10時間以上参考書を売り歩き、約3ヶ月半で2500軒以上のご父兄を訪問した時でした。

    インターンシップから大学に戻った時は、英語のレベルが格段に上がったと感じたことを記憶しております。

    そのインターンシップは、
    1. 体系的にプログラムされ(セールスプログラムが徹底されていた)
    2. 何度も繰り返すことができ(毎日同じ本を売っていた)
    3. フィードバックがすぐ得られ(売れる、売れないがその場でわかる)
    4. 精神的にツラく(売れない時は結構こたえる)
    5. あまり面白くなかった(この点は該当しないのですが…)

    実は小職の場合、精神的にはツラいこの反復活動の中からも意外と面白さと喜びを見出してしまったので5は当てはまらないのですが、“究極の鍛練”に多々通ずる部分があったと感じています。この鍛練により小職自身の英語力は数段上がり、日本語のように自然に近い感覚を身に付けることができました。

    それでは、現在の小職の日常業務の中にどうやって“究極の鍛練”を組み込めばよいのでしょうか。普段の仕事を一歩下がって見てみると鍛練の要素が散りばめられていることに気づきました。

    小職が実際に行っていることをいくつか例に挙げてみます。
    • 議事録の作成と上司やお客様によるレビュー
    • 提案書の作成と上司やお客様によるレビュー
    • 成果物の作成と上司やお客様によるレビュー
    • 営業及びプロジェクト報告と上司によるレビュー
    • 執筆記事の作成と上司によるレビュー

    日常業務は自らの目標を元に上司により設計され、内容や形は変わりますが原則としては繰り返すことが多く、フィードバックもすぐ得られます。壁に当っている時には、精神的にツラく、苦しい時があります。鍛練に必要な要素が含まれています。

    今までは、効率よく作業を進める術ばかりを探していました。それはそれで大事なことですが、これらの本を読むことで、仕事の質を高め、量を増やし、さらに幅を広げることは、日々の積み重ねによってしか実現できない、という当たり前のことが再認識できました。

    日々の仕事に追われている時は、精神的にもツラい時があります。そんな時はどうしたら前に進むことができるのか、見えないこともあるでしょう。

    現状を変えるにはどうしたら良いのか。

    その答えは、意外にも目の前の仕事の中にあるのではないでしょうか。

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