中小企業庁で「中小企業BCP策定運用指針」を検討したメンバーによる、BCP構築の具体的な手引書です。この書籍の特徴は下記になります。
- 中小企業のBCP構築初級者~中級者を対象
- BCMの背景と概要をかいつまんでいる
- 「中小企業BCP策定運用方針」のおさらい
- BCP策定レベルを3段階に分けて解説
- 国内外のBCP構築事例が豊富
まず、本書では中小企業BCP策定運用指針の概要に加えて、BCP構築の手順を基本・中級・上級の3段階に分け、企業の「身の丈に合った」構築を推奨しています。加えて、
BCPに使用する様式サンプルを多数載せており、初めてBCPを構築する方でも具体的なイメージが付き易くなっています。
この本の基本コースは構築レベルの第1段階として「中小企業BCP策定運用方針」の基本コースよりも簡略な方法を紹介しており、初めて取り組む方には、抑えるべき点が分かり易く説明されています。
また、基本から中級、上級コースへと読み進めていくと、BCPをレベルアップさせるための財務診断、リスク分析のポイントが見えてきます。そのため、どの程度の作業が求められるのか、ゴールを設定しやすいでしょう。
さらに、「中小企業BCP策定運用指針」にないBCP構築事例を紹介しているので、BCPが「なぜ必要なのか」、「どう機能するのか」がつかめます。
このように、BCMの全体像とBCP構築の手順を各レベルに分けて解説しているため、BCMの仕組みを満遍なく理解できます。これから構築する方、段階的にレベルアップを目指す方には、この本を手にとってみてはどうでしょうか。