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コラム

国民性の違い?

2008年06月19日

コンサルタント

高橋 征三

とあるイギリスのホテルで、ある晩、夜半過ぎに火災警報器が鳴り響きました。

館内アナウンスで火災が告げられ、ホテルスタッフは避難マニュアルに従って宿泊客を誘導し、ホテルの外に避難させ、全ての宿泊客及びホテルスタッフの安全が確認された後で、ホテルの責任者が全員の前でこう言いました。

「皆さん、当ホテルの避難訓練にご協力くださりありがとうございました。」

つまりこのホテルは、ほとんどのホテルスタッフと全ての宿泊客に対し、事前連絡なしの避難訓練を(しかも大勢が寝静まった夜中に)実施したのです。

面白いのは宿泊客の反応でした。

イギリスのホテルなので、多くの宿泊客はイギリス人だったのですが、彼らは皆一様に抜き打ちの避難訓練を実施してホテルの避難体制・手順の有効性を確認したホテル責任者に対して好意的でした。

「これで次からもこのホテルに安心して泊まれる。」
「ホテルスタッフが日頃から訓練されているのがよく分かった。」
などなど。

そのような中、とある日本人宿泊客は大層怒っていたそうです。

「こんな夜中に避難訓練をするなんて、客を何だと思っているんだ。」

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テロに悩まされているイギリス人は、緊急時の対応の重要性を肌身で感じているため、上記のような反応だったのでしょう。かたや日本では、避難訓練といえば事前連絡は当たり前、参加者にもほとんど緊張感はなく、避難終了後に消火器のデモンストレーションや消防署の方の訓話をぼんやりと流し、訓練終了後は「やっと終わったよ」と業務に戻っていく。

さらに 何度も発生する大地震からも教訓を得ることなく、大地震のたびに同じような過ちを繰り返しています。

BS25999にも「演習」が要求事項として挙げられていますが、どうせやるなら有効性・実効性があるほうがいいとは思いませんか?

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