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新型インフル対策調査「実施していない、または実施の予定はない」 6割~アリババ調べ

掲載:2009年03月10日

コラム

先日アリババジャパンから中小企業の経営層300名を対象におこなわれた「新型インフルエンザ対策状況調査」の結果が発表されました。総じてインフルエンザおよび新型インフルエンザの脅威については認知しているものの、具体的な対策は講じられていない企業が多いことが明らかになりました。

         

「インフルエンザを脅威に感じている」94.6%

当該調査は従業員250名以下の企業の経営にたずさわる方300名を対象におこなわれました。多くの方は従来型インフルエンザについては概ね理解しており、新型インフルエンザについても「内容を理解している」と答えた方は全体の7割弱でした。その後、新型インフルエンザの説明をした上で、脅威を感じるかと質問したところ、94.6%の方が脅威と感じる、と回答しています。

対策しない理由は知識の不足と予算がないこと

また、企業の新型インフルエンザ対策の実施状況について質問したところ、
  • 「既に実施している」 8.3%
  • 「まだ実施していないが、実施の予定がある」 29.2%
にとどまり、企業の対策の遅れが目立ちました。
対策に取り組めない理由としては、
  • 「知識がなくどう対応したらよいか分からない」 41.1%
  • 「対策用の予算をつける余裕がない」 35.4%
  • 「通常業務で忙しく、対応している時間がない」 25.1%   となっています。
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各関係省庁がガイドラインを発行したり、自治体レベルでの訓練などの取り組みも進んでいる新型インフルエンザ対策ですが、働く人の生活の基盤である職場での取り組みが中小企業ではまだまだ不足していることが明らかになりました。従業員やその家族の生命を守るためにも、最低限の取り組みが早急に実現されるよう、今後も働きかけが必要だと考えます。
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