日本取締役協会はこのほど、「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー2025」の受賞企業を公表しました。
「コーポレートガバナンス・オブ・ザ・イヤー」は、コーポレート・ガバナンスを活用し、中長期的に健全な成長を遂げている企業を顕彰するもので、2015年に設立されました。日本企業全体のガバナンス水準の底上げに寄与することを目的としています。
2025年度は、東京証券取引所プライム市場上場企業(約1,600社)を対象に選考を実施。大賞(Grand Prize Company)には株式会社アシックスが選ばれました。同社は、政策保有株式を全て売却して緊張感を持った取締役会運営を行い、投資家との対話や情報開示に真摯に取り組んでいる点などが評価されました。また、取締役会で重要課題を徹底議論してビジネスを継続的に変革し、資本コストの低減を目指した経営を行いつつ、役職員の報酬体系にも有機的に連携させている点なども評価されています。
入賞(Winner)には、SWCC株式会社と株式会社ディスコの2社が選出されました。
SWCCは、経営者出身の社外取締役が経営会議などにも参加して取締役会の実質的議論につなげているほか、ROIC経営を社内に展開し、ポートフォリオの改革を実践している点も受賞の決め手となりました。ディスコは、RORA、売上高経常利益率、株価などを従業員の報酬にも結び付ける仕組みや、社外取締役で構成される代表執行役評価委員会で社長を毎年厳しく評価し、業績が悪い場合は解任もあり得る制度を設けるなど、独自の工夫が評価されました。
また、特別賞である経済産業大臣賞には「社長やCEOの選任・後継者計画において、企業の『稼ぐ力』強化のための戦略に沿った人材を選ぶ」という観点から、株式会社フジクラが選出されました。「東京都知事賞」は、環境への取り組みや女性活躍の推進、東京都の施策への貢献などが評価された中外製薬株式会社が受賞しました。
そして、今回は特別功労賞として、株式会社KKRジャパン会長で、元日本取引所グループCEOの斉藤惇氏が選出され、日本におけるコーポレート・ガバナンスの普及と市場改革に尽力した功績が称えられました。