経済産業省は3月23日、ISO 14067:2018に対応した国家規格「JIS Q 14067」(温室効果ガス-製品のカーボンフットプリント-定量化のための要求事項および指針)を制定しました。同規格は製品やサービスのライフサイクル全体における温室効果ガス(GHG)排出量を示す「カーボンフットプリント(CFP)」の算定方法を規定するとともに、その定量化に関する原則、要求事項および指針も定めています。ライフサイクルアセスメント(LCA)に関する規格である「JIS Q 14040」および「JIS Q 14044」と整合しています。
JIS Q 14067は、2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、企業や自治体などによるサプライチェーン全体のGHG排出量削減の取り組みや、その「見える化」を推進する一環として制定されました。GHG算定などに関連する国家規格群に属し、組織全体のGHG排出量を扱う「JIS Q 14064-1」や、プロジェクト単位の排出削減量および吸収量の増加に関する取り組みを扱う「JIS Q 14064-2」に並ぶ規格として位置づけられています。
JIS Q 14067に基づいて策定されたCFP調査報告書などの情報は「GHG声明書」として扱われ、「JIS Q 14064-3」「JIS Q 14065」「JIS Q 14066」といった検証・妥当性確認のための規格群によって客観的に裏付けられる体系となっています。
新規格は、製品やサービスに係る原材料調達から、設計、生産、輸送・受け渡し、使用、そして使用後の取り扱いに至るライフサイクル全体を考慮するよう求めています。各段階で発生する温室効果ガス排出量を活動量データと排出係数に基づいて算定し、二酸化炭素換算値として合算する方法について規定しています。
なお、ISO 14067は現在、規格改訂に向けて作業が進められています。2018年に第1版が発行され(技術仕様書の位置づけだったISO/TS 14067:2013が国際規格へ昇格)、2024年に行われた5年ごとの見直しの際に改訂を行うことが決定しました。