コンサルタントコラム

本当にあった!爆弾設置事件~解決法を探る~

2015年11月28日

コンサルタント

小池 あずさ

コンサルタント 小池 あずさ
みなさま、はじめまして。
コンサルタントの小池あずさです。
今回が初めてのコラム執筆となります。どきどきです。

さて、早速ですが、はじめてリスクマネジメントに関するコラムを
執筆にあたって、次のことを考えてみました。

1. 自分が人生で一番リスクに晒された経験は何か
2.そのリスクへの対処方法は正しかったか
今回は、このステップで自分の経験した
リスクマネジメントを評価してみたいと思います。

まず、1ですが、すぐに思い当たりました。
ずばり、アメリカ高校留学時代に勃発した
「高校爆弾設置事件」が一番でしょう(事件の命名は私です)。

それは、私がアメリカ北東部に位置するデラウェア州の
公立高校に留学して4ヶ月目の12月の寒い日に起こりました。

私がいつも通り生物の授業を受けていると、
突然、校内アナウンスが流れだしました。

「先程、校内に爆弾を仕掛けたとの電話が入りました。
ロッカーにコートを取りに行き、 隣の中学校に避難してください」

そして、私たち生徒は、突然のことに驚きながらも、
パニックになることもなくロッカーにコートを取りに行き、
徒歩で5分弱のところにある中学校に避難。
(非常事態にはしゃぎ騒ぎ出し、先生に怒られる生徒もいましたが・・)
それと同時に、高校には爆弾処理班が到着し校舎内を調査し始めました。

結論を言いますと、
結局、爆弾設置は虚言で何事もなく済みました。

なーんだ、何も起こらなかったなら全然リスクじゃないじゃないか、
そう思われるかもしれません。
しかし、別の州の高校に通っていた私の留学友達の学校でも、
爆弾設置事件があり、
そこでは実際に爆弾が設置されていたと聞きました。

つまり、爆弾が設置されていた、
というのは十分あり得るシナリオなのです。

では、実際に爆弾が設置されていたとして、
私たちがとった行動は、
自分たちの安全を確保するに十分だったでしょうか。
振り返ってみましょう。

まず、電話が入った時点で学校側が
「どうせ虚言だろう」と思わず、
迅速に避難指示を行ったことは正しい判断だったでしょう。

しかしながら、次の2点の問題があったと考えられます。

第一に、廊下に並んでいる
ロッカーにコートを取りに行くよう指示をしたこと。

これは、外は寒いから風邪を引かないようにとの
配慮だったのかもしれません。
しかし、爆弾が校内に仕掛けられていたということは、
ロッカー内に仕掛けられていた可能性もあります。
結果、生徒を危険に近づけていたとも考えられるのです。

さらに、全校生徒がロッカーに行こうと廊下に殺到し
避難経路が混雑したことから、避難の遅れにも繋がりました。

第二に、避難場所を隣接した中学校に設定したことです。
爆弾の威力がわからない中、
数百メートル先の中学校を避難所にするということは、
もし大爆発が起こった場合、
中学校も被害を免れない可能性は大いにあります。

さらに、犯人にとっても、電話をかけた時点で、
学校側が中学校を避難場所にすることは
容易に想像できたと考えられるため、
裏をかいて中学校にも爆弾を仕掛けることは
十分にあり得る話です。

以上を鑑みると、中学校に避難することで、
十分に安全を確保できたとは言えません。

どうしてこのような対応になってしまったのか?
その根源には「どうせ虚言だろう」という考えがあると思われます。
後で友達に聞くと、
このようなウソの爆弾設置事件はよくあるとのこと。
「いままでは大丈夫だった」という“慣れ”が、
危機意識を鈍らせていたのでしょう。

では、今回は「いままで」と違ったら?
本当に爆弾が設置されていたら?
私は自分の命を守れていたとは思えません。

この機会に振り返りをやってみて、
危機への対処に必要なことは、
「最悪の事態が起こったとき、
自分は、自分や周りの命を守れるか?
という意識を保ち続けて行動すること」
であると改めて実感し、
心を引き締められる思いです。

みなさんも、ご自分の危機的経験を振り返って、
その危機への対処が正しかったのか?という視点で
評価されてみると、
きっと気づくことがあると思います。
ぜひ、ためしてみてくださいね。