コンサルタントコラム

プロであるということ

2016年12月16日

シニアコンサルタント

久野 陽一郎

シニアコンサルタント 久野 陽一郎
今回のコラムは久野が担当いたします。

12月に入り、今年も残すところあと3週間となりました。
今年も様々な出来事がありましたが、
バスケット好きな私にとっては、
日本のプロバスケットリーグ「Bリーグ」の誕生が、
2016年最大のハイライトとなります。

20年以上、日本リーグや大学、高校バスケットを見てきていますが、
Bリーグ誕生からここ3ヶ月間、
バスケット界では良い効果が沢山生まれているなと感じています。

10月の歴史的な開幕戦では
世界初とも言われるLEDパネルをコート全面に貼り、
テクノロジーを導入してエンターテイメントのレベルを一気に上げました。
そして、その試合は民放やNHKなどの地上波で生放送され、
今まで観戦した事がない方、
そもそも知らなかった方々に認知頂く機会になったかと思います。

ネット上では全試合が観戦でき、
再放送をみることもでき、試合を見る手段をより増やしています。

今までプロではなかった企業チームも、
プロリーグの中では、集客の必要性が上がり、
選手のプレーだけでなく、様々なイベントを行い、
観客を飽きさせない工夫をしています。
まだまだ苦戦しているようですが、
平均観客数は約1.5倍に増えているとでています。

翻って、コート上では全選手がプロになった事で
プレーの質に変化が生まれています。
技術力は一朝一夕に向上する訳ではないですが、
見られているという意識、プロであるということで、
気持ちが入り、試合での緊張感、プレーの激しさが高まっている印象です。
特にディフェンスは粘り強く、
厳しくなっているように見えます。
シーズンを通して強いディフェンスと対峙していくので、
シーズン終盤にはおのずと
オフェンス力も向上している事が予想されます。

外国人選手のレベルも総じて上がっており、
元NBA選手、ほぼ現役のNBA選手が来るようになり、
質の高いプレーを見せてくれます。
私ことながら、米国のマイナーリーグでバスケットチームの
運営に携わっているのですが、Bリーグが開幕してから、
エージェントや相手チームのスタッフからの
選手を売り込みたい連絡が格段に増えています。

米国側にとっても新たなプロリーグとして認知され、
NBA当落線上にある高いレベルの選手達が、
日本でのプレーも選択肢として考えています。

この効果はプロ選手だけでなく、
大学生にもポジティブな影響を及ぼしています。

総じて緊張感のない試合が多かった大学リーグですが、
ここで注目されればプロになれるということを
選手が意識し、今までよりも激しく、
よりフィジカルにプレーをしています。
大学のコーチたちも、自チームの勝利だけでなく、
プロ選手を輩出することを意識した指導に変わってきています。

私も、小中学生のバスケットスクール運営にも携わっているので、
現場では、子供たちがプロになりたいと
明確に目標を語るようになり、
練習に取り組む姿勢が変わってきました。

プロリーグができてまだ3か月ですが、
上から下まで大きく意識が変わっています。

今後の課題としては、
リーグおよび各チームが集客をどう増やしていくか。
日本代表をどう強くしていくか。
指導者、プロコーチをどう増やしていくかが挙げられます。

選手はプロとして日々の試合でプレーの質を上げること。
そして、海外にもどんどん挑戦すること。
リーグ、チームを運営するスタッフも
プロとして集客、エンターテイメント性を追求していくこと。
海外のコーチを呼び、選手だけでなく、指導者も学んでいくこと。

こういったことを継続していくことで、
5年後、10年後にはNBAでプレーする選手も確実に出てくると思います
こんな未来を考えるだけで、勝手にワクワクしています。

皆さまもよろしければ、
週末にお近くの試合会場に足を運んで頂ければ幸いです。
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