コンサルタントコラム

日本では蕎麦、スペインは葡萄、イギリスは?

2017年12月20日

取締役副社長 兼 プリンシパルコンサルタント

勝俣 良介

取締役副社長 兼 プリンシパルコンサルタント 勝俣 良介

「カーンカーンカーン...」

年の明ける午前零時、鐘が鳴ると同時に願い事をしながら無言で
12粒のブドウを頬張ります。
これは「幸運を呼ぶ12粒のブドウ」と呼ばれる、私がスペインの
友人宅で経験した彼の国の慣習です。
さしずめスペイン版年越しそばといったところでしょうか。

このように異国の地を訪れると、「へー」と思う慣習を目の当たりにします。

イギリスに足掛け5年ほどいましたが、その間の多くの時間を実は
イギリス人の家族と過ごしました。ごくごく普通の素敵な家族です。
「幸運を呼ぶ12粒のブドウ」のような習慣はなく、ただひたすら
呑んだくれて親族全員でパーティをして年を越しますが、
彼らにも素敵な習慣があります。

「やったー!きゃー!」

25日の朝、家族はみんなクリスマスツリーが飾ってある場所に足を運びます。
山盛りのプレゼントを見て、子供は狂喜乱舞です。
ここまでは普通の光景だと思われるでしょう。
実はこれらプレゼントは、子供に対してだけでなく、
家族それぞれに対してプレゼントがあるのです。

そうです。クリスマスはみんなが楽しむ日。家族一人一人が、
家族一人一人に対して、何かしらのプレゼントを置いておくのです。
クリスマスイブの夜までに。近くに住むおじいちゃん、
おばあちゃんも入りますので、プレゼントの数は5×5=25にも
6×6=36にも膨れ上がります。

何歳になっても家族みんながほっこり出来る素敵な習慣だな。
日本に帰ったらぜひ真似しよう、そう思ったものです。
異国の文化を取り込むのは日本人の特技ですからね。

さて、日本に帰国してそのチャンスがやってきました。
このプランを決行です。次のようなシンプルールを設けました。

・全員から全員にプレゼントする
・プレゼント上限は一人に対し100円とする
・プレゼントはイブの夜までにツリーの下においておく

上限を100円としたので、百円ショップで探すことが基本戦略になりました。
私は2回くらい百均に足を運び計2時間くらい悩みました。
しかし、100円だからこそ、すぐに飽きてしまったり、
捨てたくなったりするようなものは選ぶまいという気持ちになります。

そこには相手のことをどれだけ知っているか、考えようとするか、気持ちが試されます。
お陰様で結果は大成功。クリスマス当日の朝、みんなの笑顔がそこにはありました。

皆様にもクリスマスそれぞれの楽しみ方があると思いますが、
もしご興味を持たれたなら、家族や友人たちとぜひ一度トライしてみてください。

最後になりますが、今年一年、ニュートンを応援してくださった方々、
心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

我々ニュートン一同は、年末年始に英気をしっかり養って心機一転、
来年も精一杯、皆様と一緒に仕事をさせていただければと思います。

では、メリークリスマス!そして良い年越しを!

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