コンサルタントコラム

私にとっての「特別な場所」

2018年05月23日

コンサルタント

平田 恭子

突然ですが、みなさんにとって「特別な場所」はありますか?

私は、福岡県久留米市の中心部から車で約30分の場所にある小さな田舎町で生まれ育ちました。

「都会はきっと地元よりも魅力的だ!」と漠然と思い、地元を抜け出した17歳の春。
高校卒業後、大学時代を京都で過ごしました。
その後はカナダ、バンクーバーとフィリピン、大学院進学のため
オーストラリアで数年間、海外留学で生活の場所をあちこち変えてきました。

今、福岡の地元を離れて早10年、さまざまな場所で過ごしてきて、ほかには
代えられない「ふるさと」の魅力に気づきました。

私のふるさとは、観光マップに取り上げられることもなく、人々の話題に
なるところでもありません。
変わらない人との繋がり、変わらない景色、そして変わらない仲間がいる
からこそ、ふるさとに帰るたびに人生の原点に戻ったような気持ちになり
「頑張れ」と背中を押されるような勇気をもらっています。

私にとっては、私を作り上げてくれたアイデンティティの土台だからです。
その土台は3つあります。

一つ目は、地域との関係性です。
都会では近所づきあいが希薄になっていると言われ、地域によっては隣に
誰が住んでいるのか知らないという人も少なくないのではないでしょうか。

一方、私の地元では隣近所のみならず数百メートル離れた場所に誰が住み
どんなことをしている人なのかすべて把握しています。

小・中学校の登下校時にはすれ違う人たちからは必ず声を掛けられ、体調の
気遣いや学校での出来事をよく聞かれたり、自分たちで育てた野菜や果物を
分け与えたりと地域の人たちとの濃い関係を築いてきました。他人は他人と
割り切って暮らすのではなく、周りと助け合いながら生きることの重要性を
身をもって学び、私の中で今でも大切にしていることでもあります。

二つ目は、変わることのない景色です。
高層ビルが新たに建設されることもなく、新たな住宅地が建つこともここ
数十年ほとんどないため、幼少期から見ていた景色が変わらず広がっています。

朝には朝日を浴びながら登校し、夕方には何にも妨げられない夕日が最後
まで沈んでいく過程をよく見たものでした。悔し涙も流した日も悲しいことがあ
った日も、見る景色は変わらずそこにあり、明日はきっとうまくいくと勇気
づけられてきました。物事のほとんどは昔と変わっていますが、変わらない
ものを持ち続けるということも大切であるとこの景色を見るたびに思うので

三つめは、幼少期からの友人です。
私の地域に生まれた人たちは保育園から中学校までずっと同じで、幼少期から
一緒に育ってきました。約12年間、同じ教室で授業を受け、長い田んぼ道を
どんな一日だったか話しながら帰り、そして時には些細なことで喧嘩をして
きました。だからこそ互いの長所、短所をよく理解し信頼してあっている仲
間だといえます。幼少期からともに過ごしてきた仲間は、私にとって特別な
第二の家族です。

今は東京で暮らし、忙しい日々の中ふとした瞬間に目に浮かぶ、私の原点
「ふるさと」をいつまでも大切にしたいと改めて思うこの頃。

「ふるさと」は景色や関わった人とともに、私の大切なアイデンティティ
なんだ、としみじみと感じています。

さて、皆さんにとっての「特別な場所」はありますか?
私も久しぶりに「ふるさと」に帰省してみようと思います。
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