コンサルタントコラム

オリンピック金メダリストが私に与えてくれた言葉

2018年08月15日

アソシエイトシニアコンサルタント

川上 泰央

人生100歳時代と言われるようになり、
年初に、100歳まで楽しく生きる計画を立ててみました。
その時に何故か、90歳でも馬に乗っている大先輩の姿を思い出しました。

私の特技は馬に乗ることで、20代までは馬術競技にはまっていました。
それ以降は、旅行先で乗馬を楽しむくらいにしていたのですが、
今年の3月末に、素敵な乗馬クラブに出会いました。
そこは、富士山が一望でき、馬場は木々に囲まれ静かで、
クラブスタッフは全員外国人でインターナショナルな雰囲気のある所です。


その乗馬クラブへは障害者のための乗馬ボランティアをしに行ったのですが、
ボランティアの後に遊び感覚で馬に乗ってみたところ、
馬はきちんと調教されていて、インストラクターの指導も分かりやすく、
ここなら本格的に馬に乗ってみたいなと思える場所でした。

すぐに再スタートする気はなかったので、
競技時代の感覚を取り戻すまでのトレーニング方法として、
6カ月で人馬のコンビネーションを完成させる
トライアングル・プログラムを作りました。

トライアングルの一つ目の頂点には人を置き、
3カ月間のトレーニングで競技復活できるかを見極めます。
二つ目の頂点には馬を置き、
乗馬クラブのトレーナーが平日トレーニングをしてくれます。
三つ目の頂点には人馬を置き、
土日に人馬一体で動けるようにトレーニングします。
以上のようにトレーニングには3つの頂点があり、
できることを広げていき、トライアングルをどんどん大きくしていくのです。

トライアングルの中心には信頼が置かれます。
本番に向けて、馬術競技へは、1~2回慣らしで出場し、
3回目で勝負をかけることを目標に置きます。

プログラムを作ったとはいえ、
競技に必要な心と体をコントロールする技術、
成功のイメージ、集中力からは程遠い状況でした。

馬術の重大事故は落馬と馬の転倒なのですが、
最も怖いのは落馬事故によるケガや脳震盪です。
本来、落ちないように練習することが本筋ですが、
馬から安全に落ちる練習もしてみました。
落ちることはカッコ悪いと思う人も多いですが、
安全に落ちることができれば、人も馬もケガをしなくてすむので、
柔道の受け身のように重要な技術のひとつと思っています。
※普通は落ちる練習はしません(笑)


馬術競技は3種類あるのですが、
私は、障害飛越競技という
複数の障害を飛び越えて回るコース競技に復活します。

5月から7月までの3カ月間をリハビリ期間として、
どの程度、現役の時の感覚に戻るかを
いろいろな馬に乗り、試しました。
6月は梅雨のため、
Youtubeで馬術競技のビデオを見て
イメージトレーニングをしました。
7月に自分で立てた目標を達成し、コーチの勧めもあり、
17年ぶりに競技に復活することを宣言し、
10月の競技大会に出場することを目標にしました。

練習のレベルを競技レベルにまで引き上げていくと、
思ったようにできないことが出てきます。
できないことは自分でもはっきりと分かるのですが、
自分ではできていると思っていることが、
実際にはできていないといったことがあります。

馬に乗っている時の体の動きについては、
乗り終わった後で、騎乗している動画をスマホでチェックしますが、
乗っているその瞬間に、馬術コーチに指摘してもらうことで
上達を早めるようにしています。

大きな障害を飛ぼうとする時に、
恐れを感じて体が硬くなってしまうことがあります。

そんな時には、
オリンピック金メダリストにレッスンを受けた時のアドバイスを思い出すようにしています。

「体で飛ぼうと思うな。
障害の向こうに自分のハートを先に飛ばせ。
そして、  自分のハートを掴みにいくんだ」

技術や能力に頼る前に、
成功のイメージを持つことの大切さを分かりやすい言葉で与えてくれました。


1頭の馬に乗るのは20分以内にしています。
馬も体を思いっきり使うため疲れてしまうからです。

同じ20分間でも、その運動内容は集中力で差が出ます。
馬に対する指示を曖昧にすると、
余計な動きが入り、時間と体力を浪費します。
そうならないために、
一歩一歩の動きと、100分の1秒の瞬間を意識し、
人馬一体となれるよう集中します。

馬に乗っている時、
コーチや馬乗りの仲間たちが応援してくれます。
仲間に見守られていると、程よい集中が維持できます。
その場は馬にとっても私にとっても、幸せな時空間となります。

やっぱり、100歳になっても、ピリッと馬に乗っていたい。
そう思うこの頃です。

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