コンサルタントコラム

カラダのリスク対策

2019年06月26日

コンサルタント

永峯 麻璃菜

コンサルタント 永峯 麻璃菜

「あなたにとって身近なリスクは何ですか?」

みなさんはこの問いかけをされたとき、何を思いつくでしょうか。
地震、風水害、火災、交通事故といった災害や事故でしょうか?
はたまた、経営悪化、労働災害といった経営上のリスクでしょうか?
ご自身の置かれている環境によって、身近に感じるリスクは変わると思います。

私が誰かに「あなたにとって身近なリスクは何ですか?」と問われたら、一番に思いつくのは怪我をする、病気になるといった、身体的なリスクです。
さらに、身体的なリスクのなかでも特に重大だと考えるリスクは、中長期的な対応が必要になるであろう、病気になることだと考えています。

病気とは、ざっくりと言うと「生体の肉体または精神に異常が生じ、生命維持や日常生活に支障をきたす状態」になることです。
私自身は、幸いにも今まで大きな病気を患った経験はありません。
インフルエンザに罹ったこともありません。
特別これといった予防を行っていないにもかかわらずです。
単純に受け止めると、私自身が重大だと懸念しているリスクを回避できているということかもしれません。
自分では何も予防をしていないのに、いったいなぜリスクを回避できているのでしょうか?

じつは、人間の体には様々な病気につながるリスクに対処する機能がかなり綿密に備わっているのです。
微生物(インフルエンザウイルスなど)による感染症を例に挙げてみます。
感染症を引き起こす微生物が体内に侵入すると、増殖→毒素を排出→さらに増殖→さらに毒素を排出…という流れを繰り返します。これによって私たちは感染症を発病し、体調を崩すことになります。
これを防ぐ策として、体内には免疫機能が備わっています。
初めに、微生物が浸入したことを発見し、いち早く知らせる機能としての樹状細胞。
体内の微生物を見つけやすくするため、目印となる抗体を産生するB細胞。
微生物の排除機能として、微生物を食べてしまう食細胞、微生物を攻撃するキラーT細胞。
こうした一連の方法で発病するリスクを防ぎます。

もしこの機能では抑えられないとき、つまり発病した場合には、発熱により体温を上げることで微生物の活動を弱めたり、排泄等による消化器官からの強制的な排除が行われたりします。
さらに、一度出会った微生物の特徴を記憶しておき、次回の微生物侵入時に初回よりも迅速に対応ができるようになる機能もあります。

感染症以外の様々な病気に対しても、人間の体には病気にかからないための対策がしっかり備わっています。
健康的な状態を維持するために、突然降りかかるリスクへの対策を備えておく。
そのおかげで、もしものことが起こっても迅速に対応できるようになっているのです。

これは生き物ともいえる企業に置き換えても言えることではないでしょうか?
リスクは自社にいつ降りかかるか分かりません。
リスクをいち早く発見し、報告する機能。対応すべきリスクを明確化する機能。リスクへの対応を行う機能。これらの機能が迅速かつ適切に作動するように日頃から備えておくことが、企業が健康になるためには重要なことかもしれません。

ところで、私たちの体に病気にならないための機能はありますが、動かしている“私”自身の気のゆるみで病気にかかることも大いにあります。
近頃あまり気を使わなくなってきている健康維持をきちんとするためにも、今日はちょっと早めに帰ってウォーキングでもしようかなぁ。

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