コンサルタントコラム

難しく考えない護身術

2019年08月07日

コンサルタント

清水 洪軌

コンサルタント 清水洪軌

突然ではありますが、皆様は「護身術」と聞かれたらどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。

襲い掛かって来た相手の攻撃を受け流す、技を弾く、抑え込んで制圧する、などなど。人によって様々かと思いますが、「格闘技と似ている」、「専用の技術や知識が必要」といったイメージが多いかもしれません。

以前の私のコラムをご覧になって頂いた方はご存知かと思いますが、私は趣味で護身術を学んでおります。そういった学びの中で、「護身」という考え方を普段の生活に組み込むとしたらどんなことができるのか、と考える機会も多くなりました。

今回は、そんな中でいくつか考えついたことについて書かせて頂こうと思います。

そもそも「護身」という行動の目的を考えると、言葉の通り「身を護る=自分の肉体が傷つけられるのを防ぐ」に行き着きます。

「護身術」はまさに「身を護る術」であり、上記のようにシンプルに考えてみると、簡単な行動でも護身術として成立するはずです。

私は最も簡単でかつ効果的な護身術は、全速力で走ることだと考えています。相手の攻撃が届かない場所にすばやく移動することができれば、確実に身を護ることが可能です。簡潔に言い直せば、「逃げましょう」ということです。「護身術は格闘技に似ている」という先入観は捨て、護身の目的に重点を置けば「走る=逃げる」という行動も立派な護身術と言えると思います。

とは言え、道が塞がれてしまったり、他の人が一緒にいたりすると、即座に逃げることが叶わない状況もありえるかと思います。そういった場合にはどうすべきか。

映画やドラマで見たことがあるようなよく知らない格闘術を真似てみるよりは、自分ができる動きを全力で行う方が効果的であると考えます。

例えば、「物を投げる」。

持っている物や身近にある物を何でもいいので投げつける。財布、本、ノートPC、近くに落ちている石。ある程度の硬さがあるものを思いきりぶつければ、相手をひるませることも可能です。

特に携帯電話などは効果的だと思います。持ち歩いていることが多く、十分な硬さがあります。万が一投げた反動で無くしてしまっても、GPSや紛失防止機能を設定しておけば、後で見つけることも可能でしょう。

それでは投げるのが得意でない(コントロールに自信が無い)という方はどうすべきか。

その場合は、物を投げつけるのではなく、身体の前に持ち上げて盾にするのが良いでしょう。

簡単な行動に思えますが、相手との間に障害物を作ることで、最低限の距離を設けることが可能です。人間の急所は体の中心に集中していますので、相手と物理的な距離を作るという点では、実は有効な手段となりえます。

またカバンやノートPCなど、材質が丈夫なものは盾として十分に機能します。これは私も護身術の練習で体験しましたが、自分の攻撃がなかなか届かない(うまく当たらない)状態が続くと疲労も溜まり、攻撃することが辛くなってきます。

自身を手強い存在だと感じさせることは、攻撃側のやる気を削ぐことにもつながります。

最後に、走るのが苦手で逃げ切れる自信がない、物を投げようにもコントロールに自信が無い、大切なカバンを盾にするなんてありえない、という方はどうすれば良いでしょう。こういった場合も、目的に立ち返って考えましょう。付近に脅威がないか、普段から意識的に周囲を観察してみる。そして、自分が今いる場所について正しく認識し、危険な場所や環境を察知したら離れて近づかない。

「そもそも危なそうな空間には近づかない」と考えること、これも立派な護身術と言えるかと思います。

今回は護身術をテーマに考えてみましたが、目的自体がはっきりしていれば、シンプルな行動が答えになることもあります。

難しい状況に遭遇したら、目的に立ち返って、一度単純な構造で見直してみると意外な気づきがあるかもしれません。

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