コンサルタントコラム

自分の南半球を知る

2021年01月13日

アソシエイトシニアコンサルタント

星野 靖

アソシエイトシニアコンサルタント 星野 靖

2021年が始まりました、私の後厄も終わりました。
激動の2020年が過ぎ、今年は世の中が幸せで溢れてほしい、それが2021年への期待です。

今回は私の新たな趣味、みたいなものをご紹介します。

「何か面白いことをしたいんだけど、何かない?」
そんなふんわりした相談を受けたのが1年ちょっと前のこと。まるでティーンエイジャーの日常みたいですが、大人になってもこういうことってよくある訳で。
イベントを企画するのが好き、お祭りが好き。そんな私の性格を知っての、なんとも魅力的なオファーに思えたのです。

 

では、オファーに対して、何を提案したか。
相談者と私はこれまでテクノロジーに関する勉強会を一緒にやっていた仲だったので、最近滞っていた勉強会を復活させれば良い、そう考えました。

但し、滞っていたなりの理由がある訳で、立場、会社も変われば、一堂に会することがなかなか難しい。「であれば、オンライン会議でやればいいじゃん」という発想になったのが2019年10月。コロナ禍で爆発的に成長する前からZoomを使い始めたことは、先見の明があったと強調したいところ。

次に、どんなことを学ぶのか。これまでのようにテクノロジーについて勉強しても良いものの、そのまま継続はつまらないと、その時は思ったのです。自分にとって興味のあるところ(=北半球)を知ることも重要だけど、自分にとって縁がないところ(=南半球)を知った方が面白いんじゃないかと。

そんな流れで、Zoom会議で隔週の土曜に開催する、「南半球を知る」路線で開催テーマは都度決める、勉強会ではテーマについて1人5分でプレゼンする、名称は「Z会議」とする、ここまでササっと決めてよーいドンです。

 

ササっとスタートしたZ会議も開催30回を超え、こじんまりしながらも順調に進んでおり、いくつかの印象的な回も出てきました。

例えば、リチャード・バックの「かもめのジョナサン」を読んだ感想を発表しあった回。
1970年にアメリカで出版された名作で、かもめのジョナサンが飛ぶという行為を極限まで突き詰めて、かもめの可能性を広げようとする、3部構成の物語です。

全世界で大ベストセラーになったのですが、なぜか発表から44年経った2014年に幻の第4部を追加した完全版が出版されました。「なぜ?」とは思うものの、第4部が追加された結果、読後感が大きく変わります。

「かもめを人間になぞらえたなら…」とか、「なぜ、作者は第4部を追加発表したのか」とか、考えてみてもなかなかすっきりした答えが出てこず、開催から数か月経ってもいまだに考え込んでしまいます。

これ以外にも、5,000億円の予算で京都を超える人気観光地の作り方を考えたり、人生の生きがいについて考えたり、仕事には全然役立たないことを一生懸命に考えました。

各人のプレゼンも5分の制限時間を超えることが多く、20分ぐらい話す人もいます。同じテーマであっても、みんなの答えがバラバラな方が面白い。感想戦も含め、気づきが得られるのです。

「こんなの、この機会がなかったら経験できなかった」と言って良いでしょう。

依然として外出の心理的制限がかかる中、それほど変わらずに過ごしていられるのはZ会議のお陰なのかもしれません。新たな取り組みが私の中で趣味に昇格したと言えるでしょう。

 

Z会議を経験し、最近の私は興味がないことに敢えて触れることをより重視するようになってきました。人間の可能性は無限大と言います。外的要因で制約を課されたからといって自分がその可能性を狭めることもないでしょうし、自分が知らない可能性を発見する良い機会になると思うのです。

昨今は、ユーザーの閲覧履歴などをもとに広告を表示する「インタレストマッチ」のような仕組みもあり、自分にとって興味のある情報が優先的に届くようになっています。これは日々忙しい身には効率的に情報収集できて有り難い反面、都合の良い世界、情報しか触れないことにも繋がっているかもしれません。

もしそうだと気づいたならば、ぜひ皆さんにとっての南半球に触れてみてください。

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