コンサルタントコラム

「どうしたらいいですか?」

2009年10月14日

コンサルタント

高橋 征三

皆さん、こんにちは。高橋征三と申します。
栄えあるコンサルタントコラム第1回を担当させていただくことになりました。

第1回目ということで、何を書こうかと色々と考えた結果、
今回は、コンサルタントの存在意義と私が日々のサポートの中で
大切にしていることについてお話ししようと思います。

プロジェクトの現場ではお客様からよく「どうしたらいいのですか?」
と聞かれるのですが、私は、この疑問にお応えすることがコンサルタント
の存在意義だと思っています。

実はこの「どうしたらいいのですか?」ですが、言葉通り「How」
という意味だけではなく、その裏側にはいろんな疑問が隠れている
場合が多いのです。

つまり、何かを決めなければならない、やらなければならないという
局面になったとき:

  誰が・何を・何のために(なぜ)・どういう順序で・いつまでに
  どこで・誰と一緒に・何を使って・どうやって・・・・・

というように、お客様の頭の中には5W1Hプラスα的なことが
クエスチョンマークとしてたくさん現われているハズです。

しかし、それらは渾然一体としており、はたまた、疑問の真意が「誰が」
なのか、「何を」なのか、またはこれらいくつかが合わさったものなのかは、
実はご本人にも整理できていないのでしょう。どのように聞いたらいいのか
分からずにまとまって「どうしたらいいのですか?」という言葉になるのです。

プロジェクトの現場では、何かを決めなければならない局面はたくさん
あります。プロジェクトのゴールを決める・プロジェクト作業を決める・
スケジュールを決める・体制を決める。そしてプロジェクトメンバー
一人一人がタスクを実行する場面でも、決めていかなければならない
ことが頻発します。

これら、何かを決めなければならない局面や場面における、お客様
からの「どうしたらいいのですか?」について、上述の5W1Hプラスαの
うちの何を指しているかを判断し、的確にお応えすることが
私が目指すコンサルタント像です。

そのために私が常日頃意識しているポイントを3つご紹介します。

◆◆POINT1◆ お客様は結局何をしたいのか?(ビジョンの共有)

私が担当しているサービスは主にJ-SOXISO認証取得です。
これらのサービスに共通して言えることは、成果の水準に限りが
ないということです。J-SOXなら実施基準、ISOなら規格要求事項を
満たすことについて、お客様が求めているのはどこなのか?
これをいつも意識するようにしています。

お客様によっては、何を求めてらっしゃるのかという点から
ご相談させていただく場合もあります。

◆◆POINT2◆ プロジェクトを俯瞰的に見る

私はプロジェクトマネージャ兼コンサルタントとしてプロジェクトに
携わります。その際には、いつ、誰が、どこで、どんな疑問・質問を
するか分かりませんので、プロジェクトに関するありとあらゆることを
把握し、刻々と移り変わるプロジェクト状況の舵取りができるように
しています。

◆◆POINT3◆ 押し付けない

お客様のみならず、当社のコンサルタントに対しても、
「これはこうあるべきだ」や「これはこうしなければならない」とは
極力言わないようにしています。

J-SOXにおける外部監査人(公認会計士)、ISO認証取得における
審査員、またはお客様を担当するコンサルタントの中には、
残念ながら自分の考えを押し付ける方がいらっしゃいますが、
その考えは往々にして彼ら個人の限られた経験に依存していたり、
J-SOX実施基準やISO規格要求事項に書かれていることを狭く捉えた
結果であることがあります。

決めなければならないことや解決しなければならない課題に対して、
私も含めていろんな立場の人がいろんな考えを持つことは当たり前
ですが、上述の「お客様は結局何をしたいのか?」と併せて、
関係者全員でクリアしていくというスタイルを取るようにしています。

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この3つのポイントは、「コンサルタントとして」とか
「プロジェクトを円滑に進めるため」という観点だけではなく、
あらゆるビジネスシーンにおける仕事に対する姿勢である、
と幅広く捉えていただけると、皆様のお仕事で役立つ部分も
あるのではないでしょうか?

「どうしたらいいのですか?」と、いつ、誰から、何を聞かれても、
即座に判断し、的確にお応えできる。

そうしてお客様から信頼され、プロジェクトを成功させ、関係者全員が
ハッピーになるお手伝いをする。

そういうコンサルタントを目指して日々努力を重ねています。