コンサルタントコラム

「BCPの3K「きつい、金がかかる、気が乗らない」を吹っ飛ばそう!」

2009年12月09日

こんにちは! ニュートン・コンサルティングの勝俣です。

最近、政府の補助金に背中を押されて、13年近く乗っていた車に別れをつげ、
新車に買い換えました。このタイミングで損害保険も見直す事にしました。

「新しい車だから、対策は万全にしておきたい!」という思いで、
車両保険や免責額免除特約など、損害保険にありがちな様々な
オプションをつけようとしました。
すると悲しいかな、保険料はあれよあれよという間に上がっていきます。

そんなとき、ふと思いました。

「あれ、でも、そもそも何のために保険に加入するんだっけ?・・・」

よくよく考えると、私の場合は、万が一事故を起こした際に、
損害額が自分の貯金だけではカバーしきれない、という最悪の事態を
避けるために保険に入ることが目的でした。

そのような事態だけは、発生可能性が低かろうが高かろうが、
さすがにリスクテイクできないと・・・。
自損事故による損害は、その発生確率と被害額を考えた場合、
痛みは伴いますがリスクテイクできるなと・・・。

このように、ひとたび物事の本質に立ち返って冷静に考えてみると、
魅力的に見えていたオプションの大半が、実は自分にとっては
不要なものだということがわかったのです。

そうです。

「迷ったとき、悩んだときには、本質に立ち返ると答えが見えてきます!」

 

さて、前置きが長くなりましたが、今日は、皆さんとご一緒にBCPの本質に
目を向けることで、最も多く聞く悩みに光を照らしてみたいと思います。

悩み)分析や文書化に関わる作業量が膨大、大変で、重すぎます。

 

会社には複数(または単一)の事業があります。事業は複数の業務によって
支えられています。複数の業務は複数の経営資源(人、モノ、情報、カネ)に
よって支えられています。

分析や文書化の作業量が膨大になるのは、多くの場合、BCP構築対象となる、
これら事業・業務・資源の数が膨大になってしまうためです。
言い換えると、十分な絞り込みが行えていないからです。
絞り込みが行えないと、

「我が社は、ITプロダクトの通販事業も重要だし、システム開発事業も
重要です。差異をつけられないので、両方の事業に対してBCPを作ります。」

「わが社のシステム開発事業においては、お客様に金融機関が多いため、
納品済みのソフトウエア保守業務も、新規に受注した開発プロジェクトの
納期を死守するための業務も全て重要です。
両業務とも目標復旧時間は、1日です。
従ってDRサイトもこれに見合った投資が必要です。」

といった事態に陥ります。

悩みどころです。

悩んだときにはBCPの本質に立ち返ってみたいと思います。

 

さて、そもそもBCPとはなんのための対策でしょうか?

私は、このように考えます。

「滅多に発生しない・・・ので正直、無視したい。
だが、万が一起きた場合、その影響が大きすぎて、無視することはできない、
・・・そんな事象に対する対策」

このように“最悪の事態だけは避けたい”といったところから
生まれてくるのがBCPである、という点に鑑みれば、
先程の私の損害保険の事例同様、いわば導入すべき対策は、
(魅惑的なオプションの誘惑に負けずに)これだけはどうしてもゆずれない
というものに対してだけ行うべきです。

したがって、もちろん、お金や時間に余裕があるのなら別ですが、
「重要だから・・・」「優劣つけがたいから・・・」という理由で、
全てを対象に対策を考ると結論づけるのは、現実的ではありません。

難しくても、重要な事業、重要な業務、そして重要な経営資源に対して、
如何に客観的・合理的な差異をもうけ、対策を考えるべき的を
大胆に絞り込んでいけるかがポイントです。
(ある意味、政府の“事業仕分け”に似ているかもしれません)

「いやいや、その差異を設けられなくて、困っているんだけれど・・・」

という意見が聞こえてきそうです。が、このHOW部分については、
まさに思案のしどころ。書籍を参考にしたり、他社事例を参考にしたり、
自身で試行錯誤したりして、時間をかけて見つけていく必要があります。
または、弊社コンサルタント高橋征三がコラムでも触れておりましたが、
コンサルに頼っていただきたい部分でもあります(笑)

さて、本日のまとめです。

「複雑なものに取り組むときほど、本質に立ち返ってみる
・・・本質が見えないときは、コンサルに頼る。」

また、次回をお楽しみに~。