コンサルタントコラム

「あなたのキャリアプランは明確ですか?」

2010年04月07日

コンサルタント

工藤 秀義

こんにちは、ニュートン・コンサルティング 工藤です。

不景気の影響なのか30前後の年齢のせいなのか分かりませんが、
ここ1年の間に私の周りの知人の多くが転職活動を行った、
または行おうとしています。その際、まだ20代後半の私に転職活動の
悩み相談を持ちかけてくるのもどうかと思いつつも、
相談に乗るとそれなりに満足してもらえているようなので
一応役に立てているのかと思います。

そういった悩み相談の中で必ず話題になるのが
”キャリア(経歴・職業)アップ”です。
そこで今回のコラムは”職のリスク管理”として、
私なりに考えている「キャリアプランって何だろう?」
について書いてみたいと思います。

若造の考えるキャリアプランですので、暖かく見守って頂きながら
読んで頂ければ幸いです。

私は、キャリアというものは偶然によって
積み重ねられていくのではないかと考えています。
もちろん人によってその偶然の割合は変わってくるかと思いますが、
「今の会社に入社したのは必然の結果だ!」と思える人は
ほとんどいないのではないでしょうか。

つまり、キャリアは偶然によって積み重ねられていく。
ただし、偶然に流されて成るように身を任せていけばよいという
訳ではありません。
惰性に身を任していても、質の高い偶然には出会えないはずです。

偶然に流されているようではやはりダメで、
キャリアアップを目指すのであれば、
まず”結果として将来どうなっていたいのか”を明確にし、
活きた質の高い偶然と出会う確率を上げる事が必要だと思います。

今後どういった仕事をするかは予測できないとしても、
自身のゴールを明確にし、そのゴールから逆算して
今の自分がどうなっているかをイメージして考えることが出来ないと、
ゴールどころではなくその方角すら見誤ってしまいます。

キャリアが偶然によって積み重なっていくのだとしたら、
その偶然をもたらすのも人なのかもしれません。
ただ、自身のレベルが上がっていないと、
やってくる偶然のレベルも上がらないはずです。
”偶然”と”自分”のレベルはほぼ等価値で、
偶然をチャンスにするためには自身のレベルを上げなければならない。
自身のレベルを上げないと、偶然のレベルも上がらない。

だからこそ、日々自身のベストパフォーマンスで仕事に取り組むことで、
自身のキャリアマップという面に様々な経験の”点”を置いていく。
さらに1段上のハイレベルな仕事に巡り会い、また経験の点を置いていく。
過去の点と点をつないで現在までを線にして振り返る事は出来るが、
将来は目標(結果としてどうなっていたいか)があるだけ。
だからこそまず”自身の中につなげることが出来る過去の点があるか”を
はっきりさせることが大事なのだと思うのです。

「将来が分からないから過去を振り返って自分の足跡を信じる」
というだけだと聞こえがいいだけですが、「自身の足跡」を
仕事で残さない限り過去の点と点をつなげることは出来ない。

したがって、点を作るため、自分がやってみたい仕事が来たときに
高いクオリティを出せる自分であるためにも、まず目の前の仕事で
他人に胸を張って「自分の成果」の点を作ることが最初のアクションで、
それによって自ずと偶然の頻度や規模が膨らんでいくはずです。

上記のくだりを悩んで相談してくる友人に話すと、
まず目標(結果としてどうなっていたいか)設定が曖昧な事が多く、
かつ自信をもって”点”だと言い切れない事が多いので、
「次に何をしたらよいのか」を考える前にこの前提条件を
明確にしなくてはなりません。
これらをクリアすれば転職するべきか・残るべきか、
次に何を(どんな職種・業界)すればよいのかが自然と見えてくるはずです。

こういった悩み相談はよく酒の席などで話題の1つになりがちですが、
もしそういった場でアドバイザーの立場になったとき、または、
これを読んで頂いた皆様各自の”目標設定”と”点”が明確に出来ているかを
もう1度整理していただく際のきっかけになればと思います。