コンサルタントコラム

「海外武者修行のすゝめ」

2010年11月24日

シニアコンサルタント

久野 陽一郎

シニアコンサルタント 久野 陽一郎
皆様こんにちは。久野でございます。

今、台湾の「高鐵」と呼ばれる新幹線からこのコラムを執筆しております。今回の出張では世界周遊チケットを購入し、4週間でロシア、ドイツ、アメリカと回り、台湾にやって参りました。時差と温度差、文化や商慣習の違いを感じながら泥臭くやらせて頂いております。

友人によく飛行機での過ごし方について聞かれますが、私の場合は大抵、映画鑑賞です。普段、なかなか映画館に行けない分、出張時にまとめてキャッチアップしています。今回の出張でも例に及ばず、たくさんの映画を見ましたが、さすがに飛行回数が多く、ほぼ観つくしてしまったので、あるテレビ番組にチャンネルを合わせました。

その番組は海外に挑戦する人をテーマに2人のビジネスパーソンの奮闘ぶりを追っていました。1人は、上海で新規店舗の開店準備をするアパレルメーカの支店長。そしてもう1人はインドに一年間の海外研修として派遣された若手エンジニアでした。

両者の置かれている立場や国は異なりますが、現地の方と意思疎通を図るのが難しい中、日本人ただ独り、どうにかしようとしている姿に心を動かされました。そして、タフな環境で戦っている彼らの姿に、かつて数年間タイを始めとする東南アジアで仕事をしていた自分のことを振りかえってみました。

国を超えて異なる環境に置かれると、否応なしに順応していかなければなりません。今回のコラムでは、異なる環境に置かれるとビジネスパーソンとしてどういった部分が鍛えられるのか、自分の経験も踏まえて、考えてみたいと思います。

【状況判断能力が磨かれる】
まず海外に移り住み、勝手を知らない世界に飛び込むと今まで使ってきたモノサシを調整する必要があります。今までの価値観では通用しない場面、日本とは180度違うことすらありえます。例えば移動手段が機能しない、社員が来ない、委託先がサービスを勝手に止めるなど、予期せぬことは多々起きます。そういう状況に日々置かれると、機転を利かせ常に最善の手を打つ、という経験が蓄積されます。

【対人関係に強くなる】
異なる文化をもっている人と接することで、人に対して物怖じしなくなります。まして中国やインドに行けば日々の買い物から値切り合いがありますので、交渉術も自然と磨かれていきます。値段は相手の言い値の半分から、モノによっては10分の1から交渉が始まるので、日々戦っているようなものです。

【リスクを恐れず、チャレンジするようになる】
異なる環境にいると何気ない日常生活の中でも、たくさんの失敗をします。はじめは、日用品を買うだけでも現地の方の何倍もの値段で売られたり、電話さえうまくかけることができなかったり。そういった失敗を積み重ねていくと、多少のミスをしてもすぐにリカバーできるようになるので、新しいことや未経験の仕事でもリスクを恐れず挑戦できるようになります。

【体が丈夫になる】
何事を行うにも体が資本です。海外にいると精神的にタフになるだけでなく、肉体的にも強化されます。現地で生活を始める時に、悩まされるのが食事。味の違いもさることながら時に、胃腸に影響があるものを口にすることがあります。仕事は、頭じゃなくて胃袋でするんじゃないかと錯覚することもあるので、食事に慣れると一皮むけた感じがします。私が食べたもので最もツラかったのは、蛇のスープと昆虫のから揚げでした。胃腸が強くなるだけでなく、気候の違いによっても温度差に対する耐性が強くなることも間違いありません。

今回はこのような4点をあげてみました。勿論これらは日本に居ても鍛えることができるでしょう。しかし、異なる環境に身を置くと、半ば強制的に対応を与儀なくされるので、勝手知った環境に居るより成長速度が速くなり、また、その成長度合いも大きくなると思います。

海外に出ること、特に経済的にこれから羽ばたこうとしている国々に行くことは、大きなチャレンジです。

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