コンサルタントコラム

社内研修は五感を使おう!

2011年05月25日

コンサルタント

片岡 万利子

みなさん、こんにちは。 片岡万利子です。

突然ですが、みなさんはご自身が、 『五感の中で何が一番鋭敏だ』 と思われますか?

梅雨も近いこの時期、私はくちなしの花の匂いで必ずある年の誕生日のことを思い出します。その日、私は親友からプレゼントと一緒にくちなしの花束をもらいました。十数年前のことであるため、プレゼントの事はほとんど覚えていないのですが、今でもくちなしの匂いを嗅ぐともらった瞬間の映像や、その時の親友の表情や心持ちなどが、一瞬にして蘇ってきます。もしあの場面に匂いが伴っていなかったら、こんな風には覚えていなかっただろうと思います。

このように香りや音楽、映像または感触といったものが組み合わさった経験、特に本来使うものとは異なる五感を刺激された場合は、より鮮明に覚えている場合が多いと思います。つまり複数の五感に訴えつつ人に何かを伝えた方が、より強い印象を残すことができると思うのです。

昨年、私がお手伝いをさせて頂いた企業様で、策定したBCPを従業員の方々に理解してもらうためにユニークな研修を計画している企業様がありました。

その企業様は水害から加工機械を守るため土のうを使用することになっているのですが、研修時に土のうを準備して、従業員の方に実際に触ってもらうことで、自社のBCPを我が事として受け入れてもらうことを最初の目標にしているのです。(土のうを積む手順などを習得する訓練ではないということです)

実物を見て(視覚)、感触や重さを体験すると(触覚)、従業員の方々から
「こんなに重いものを計画した時間内に積めるのか」
「この数量では水の浸入が防げないのではないか」
「じゃあたくさん用意したら、平時はどこにしまっておくか」 などなど

具体的な疑問や問題点が出てきて、机上で考えた対策がより現実的になり、ひとりひとりの理解が一気に進み、その結果、自然と受け入れてくれるのだというお話でした。

つまり、五感に訴えるようなしかけを取り入れることで、

研修自体に興味を持ってもらえる要素となる対策を具体的にイメージする手助けとなる
        ↓
各々の立場から疑問や問題点が思い浮かぶ
        ↓
より現実的な改善策の検討が始まる → 自分たちのものとして腑に落ちてくる

という流れがスムーズに実現するのだと伺い、大変感銘を受けました。

そして、通常の研修では使わないような五感が刺激されている分、対策が頭の中に印象深く残り、それがひとりひとりの対応能力の向上となり、結果全社的な対応能力の向上につなげることができるのではないかと私は思いました。

さて、そこで最初の質問に戻るのですが・・・・・

みなさん考えてみて頂けましたか。
どの五感を刺激されると効果的だと思われるでしょうか?

ちなみに私は嗅覚を刺激する研修を考えてみようと思います。
(煙を出す・・・とか(笑))