コンサルタントコラム

BCPが中長期経営戦略として活きる

2011年12月07日

コンサルタント

細川 英之

こんにちは、細川英之と申します。

本年より東京都様のBCP策定支援事業に参加しています。コラム初登場ですが、よろしくお願いします。

今年のプロ野球の日本シリーズはさほど真剣には見ていませんでしたが、ロースコアの戦いが多かったせいか、送りバントの場面が印象に残りました。ペナントレースではあまり多用されることのない作戦です。「送りバント」というと高校野球を連想しますが、以前読んだ本に、「高校野球で送りバントが多いのは、その試合に負けると終わってしまうトーナメントだからだ。」という一説があったことを思い出しました。

(ちなみに、送りバントは弱気で消極的な戦法と感じる方も多いと思いますが、塁を1つ進めるために自らの死を賭し、成功するとベンチ全員が暖かく迎える光景を見ると、アグレッシブかつ人情味のあるプレーで、チームワークそのものだと私は感じています。)

短期決戦の日本シリーズだから、今日勝つために送りバントを使ったということなのでしょう。当たり前のことですが、クライマックスシリーズや日本シリーズのような短期決戦では緊張感もペナントレースとは異なり、選手の起用方法等、長いペナントレースとは戦い方が違ってくるということを改めて感じました。短期戦では一死を犠牲にしてでも得点を目指すことが最優先で、長期戦では今日負けても最終的な勝利を目指すスタンスが必要になるということでしょうか。

また、先日、「マネーボール」という映画が公開されました。原作は実話に基づいた小説で、資金力のない大リーグの球団のGMが、有力選手を次々と集める資金力のある球団に対抗するため、従来とは異なる尺度の客観的数値に基づき、選手を集めて好成績をおさめたことを題材にしています。

野手であれば打点や盗塁は重視せず、出塁率や長打率を重視するといった手法で、従来の価値観では評価されない年俸の低い選手を獲得することにより結果を出したということです。

長期的に結果を出すためには、事実を冷静に分析して新しい視点で考えることは非常に有効と言えます。

さて。長い前置きになってしまいましたが、本題です。
企業に振り返って考えてみましょう。

従来企業は自由競争の中で利益の最大化を求めてきました。そのため、コストは極力削減を求められました。私は東京都様のBCP策定支援事業において、日々企業様のBCP策定のお手伝いをしておりますが、BCPのコストが収益の圧迫要因になるケースも少なくありません。

しかし、東日本大震災の影響でサプライチェーンが寸断されたことにより、コスト削減のために導入されたはずのジャストインタイム方式の弊害が指摘される場面も目にします。効果はいつ現れるか予測できませんが、BCPには最終的に災害が起きたときの被害を最小にして、事業を継続させるという長期的な視点が必要になります。

実際にお手伝いをしている企業様は、事業継続対策のためにコストがかかるのは当然だと考えられており、特に人を守ろうとする意識の高さに感動を覚えます。目先の利益だけを追求するのではなく(もちろん利益は大変重要ですが)、BCPは必要不可欠なコストであるとの認識があって初めて策定できるということを、改めて感じています。

また、BCPは長期的効果を評価するしかないのかと言いますと、そうでないケースも多々ございます。全社一丸となり自社の事業の棚卸を実施することにより営業戦略が鮮明になったり、競争力が向上したり、また全社内での一体感の醸成など短期的なメリットも多々生まれています。

多くの企業が実際にBCPの活動を通して企業力をアップしている客観的な事実からもBCPに積極的に取り組もうとする企業が増えていることをひしひしと実感できるようになって参りました。

これからも中長期的な視点でどうBCPが組織のお役に立てるのか客観的な事実を集めていきたいと思います。こんにちは、細川英之と申します。

本年より東京都様のBCP策定支援事業に参加しています。コラム初登場ですが、よろしくお願いします。

今年のプロ野球の日本シリーズはさほど真剣には見ていませんでしたが、ロースコアの戦いが多かったせいか、送りバントの場面が印象に残りました。ペナントレースではあまり多用されることのない作戦です。「送りバント」というと高校野球を連想しますが、以前読んだ本に、「高校野球で送りバントが多いのは、その試合に負けると終わってしまうトーナメントだからだ。」という一説があったことを思い出しました。

(ちなみに、送りバントは弱気で消極的な戦法と感じる方も多いと思いますが、塁を1つ進めるために自らの死を賭し、成功するとベンチ全員が暖かく迎える光景を見ると、アグレッシブかつ人情味のあるプレーで、チームワークそのものだと私は感じています。)

短期決戦の日本シリーズだから、今日勝つために送りバントを使ったということなのでしょう。当たり前のことですが、クライマックスシリーズや日本シリーズのような短期決戦では緊張感もペナントレースとは異なり、選手の起用方法等、長いペナントレースとは戦い方が違ってくるということを改めて感じました。短期戦では一死を犠牲にしてでも得点を目指すことが最優先で、長期戦では今日負けても最終的な勝利を目指すスタンスが必要になるということでしょうか。

また、先日、「マネーボール」という映画が公開されました。原作は実話に基づいた小説で、資金力のない大リーグの球団のGMが、有力選手を次々と集める資金力のある球団に対抗するため、従来とは異なる尺度の客観的数値に基づき、選手を集めて好成績をおさめたことを題材にしています。

野手であれば打点や盗塁は重視せず、出塁率や長打率を重視するといった手法で、従来の価値観では評価されない年俸の低い選手を獲得することにより結果を出したということです。

長期的に結果を出すためには、事実を冷静に分析して新しい視点で考えることは非常に有効と言えます。

さて。長い前置きになってしまいましたが、本題です。
企業に振り返って考えてみましょう。

従来企業は自由競争の中で利益の最大化を求めてきました。そのため、コストは極力削減を求められました。私は東京都様のBCP策定支援事業において、日々企業様のBCP策定のお手伝いをしておりますが、BCPのコストが収益の圧迫要因になるケースも少なくありません。

しかし、東日本大震災の影響でサプライチェーンが寸断されたことにより、コスト削減のために導入されたはずのジャストインタイム方式の弊害が指摘される場面も目にします。効果はいつ現れるか予測できませんが、BCPには最終的に災害が起きたときの被害を最小にして、事業を継続させるという長期的な視点が必要になります。

実際にお手伝いをしている企業様は、事業継続対策のためにコストがかかるのは当然だと考えられており、特に人を守ろうとする意識の高さに感動を覚えます。目先の利益だけを追求するのではなく(もちろん利益は大変重要ですが)、BCPは必要不可欠なコストであるとの認識があって初めて策定できるということを、改めて感じています。

また、BCPは長期的効果を評価するしかないのかと言いますと、そうでないケースも多々ございます。全社一丸となり自社の事業の棚卸を実施することにより営業戦略が鮮明になったり、競争力が向上したり、また全社内での一体感の醸成など短期的なメリットも多々生まれています。

多くの企業が実際にBCPの活動を通して企業力をアップしている客観的な事実からもBCPに積極的に取り組もうとする企業が増えていることをひしひしと実感できるようになって参りました。

これからも中長期的な視点でどうBCPが組織のお役に立てるのか客観的な事実を集めていきたいと思います。