執行役員 兼 プリンシパルコンサルタント
普段コンサルティングをしていると、数多くの情報を収集しまとめあげるという作業を繰り返すことになります。。
コンサルティングの腕の見せ所がその整理分類方法だと思うのですが、職業病とも言うべきか、 私生活でもいろいろな整理方法が気になって仕方ありません。
つい先日も職業病を自覚するエピソードがありました。
私は月に5~10冊ほど本を買うのですが、この間とうとう本棚に納まりきれなくなり、新しい本棚を購入しました。
悩んだのは新しい本棚での整理・分類方法です。
目的はただ一つ。。
「読みたい本がすぐにどの場所にあるかわかるようにする」、という一点のみなのですが、分類方法を書き出してみると、 あいうえお順、作家別、ジャンル、国内、国外、既読と未読など、その方法は21通り(!)ありました。
書き出すあたりがもう職業病ですが、結局、本の大きさ、作家別、ジャンル、発売日を基準に本を並べていきました。
本に限らず、普段皆さんは冷蔵庫の食材から机の上の書類まで、さまざまなものを整理・分類しているはずです。
なかなかうまく整理できない、整理したものが見つけにくいといった方。体系的にまとめられた、私も良く参考にする考え方があるので、 一つ紹介しましょう。。
それはLATCHの法則と呼ばれるもので、Location, Alphabet, Time, Category, Hierarchyで整理するやり方です。 お気づきのとおりそのまま頭文字が言葉の由来になっています。
この法則の提唱者は世の中のあらゆる情報はこの組み合わせで整理できる、と豪語し、今では広く認められているやり方でもあります。
それではL.A.T.C.Hをもうすこし具体的に見ていきましょう。
【Location(位置)】
情報を地図上に落とし込むやり方。 業務フローを拠点ごとに記述したり、全世界の売上高を地図上に落とし込むことで、ビジュアルにわかりやすい情報整理ができます。
【Alphabet(アルファベット)】
ABC順やあいうえお順。
【時間(Time)】
歴史の年表など時系列に整理やり方。
【Category(分野)】
本屋に並んでいる歴史やミステリーなどのジャンルがこれにあたります。
【Hierarchy(階層)】
サイズや金額、重要性など数値や単位によって整理やり方。
私の本棚の例をとると、本の大きさ(Hierarchy)、作家別(Alphabet)、ジャンル(Category)、発売日(Time)、 という形で整理したことになります。
どれを優先して組み合わせるのか、という点は変わらず利用者に委ねられますが、それでも整理していくうえでの一助にはなるでしょう。
情報整理が苦手な方、自分なりに整理して説明したのに理解されないと言った方、 ぜひLATCHの5つのうちの1つ、または複数をうまく組み合わせて整理してみてください。
それでは、また。