コンサルタントコラム

私のBCPコンサルティング心得

2012年05月09日

コンサルタント

小野 健一

コンサルタント 小野 健一
こんにちは、今回担当の小野です。

人生初のコラム執筆になります。
読者の皆様のお役に立てるかどうか不安ですが、 どうぞよろしくお願い致します。

私は小学生の頃、死にそうになったことがあります。

それは、近所の子供たちと一緒に遊んでいる最中でした。
鉄棒の近くにいた私が、振り向きざまジャンプした瞬間に、 眉間を鉄棒にぶつけ、そのまま地面に落下してしまいました。

かろうじて意識はありましたが、呼吸ができません。
鉄棒と地面への激突により、 一時的に自律神経がマヒしてしまい、 呼吸困難に陥っていたのです。

「苦しい、このままでは死んでしまう!」と思いました。

そんなパニックの中、ふと、 「一気に吸えないなら、少しずつ吸えば?」
という考えが頭に浮かびました。

そして、少しずつ小刻みに呼吸することで、 何とか呼吸を継続することができ、
死の淵から生還することができました。

事故の原因は、私の全くの不注意でしたが、
今思い返すと、鉄棒の下が砂場だったのが 不幸中の幸いでした。
もし、そこが堅い地面だったら、 そのまま命を落としていたかも知れません。

事故・災害は突然にやって来ます。
想定通りではなかったり、そもそも想定してなかったり。
ということで、この苦い経験を基に、 自分流のBCPコンサルティング心得というものを考えてみました。

BCP策定の中でも重要なステップが、
【被災状況の想定】です。

ある被災レベルを想定して、 その対応策を検討する訳ですが、
実際に災害が発生した場合、 想定通りにはなりません。
その場合、予め想定した対策内容を基に、 具体的対応を決めなくてはなりません。

平時の企業活動レベルを100%とすると、 被災でのワースト条件は0%と言えます。
従って、出来るだけ0%に近い状態を想定することで、 実際の被災時に「被害は想定内」 となる可能性が大きくなります。

しかし、 一気に全てが0%の極限状態を想定すると、
思考が発散し、 挫折してしまう場合が多いのではないでしょうか。
かといって、被災状況を甘く設定すると、 実際の被害が大きい場合には、応用が難しくなります。

そこで人、設備、金、等の各要素について、 いろいろな状況を想定し、
それらを組合せて考えていくことによって 徐々に厳しい想定での対策を考えることが肝要です。
一歩ずつ進むことで、 難しい問題にも取組めます。

お客様サポートの中ではこうした一歩一歩を 積みあげることの重要性をお話ししています。

何年か前のTVのCMが、今も心に残っています。

『確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへは行けない。』
あのイチロー選手が語りかけていましたね。

進む方向を誤らないために、
私が常に念頭に置いているもう一つの言葉があります。

『迷った時は、難道を行け。』
これは昔の職場の上司がいつも口にしていた言葉でした。

以上、偉そうに書いて来ましたが、
まだまだ、頭で表面的に理解しているだけで、 自然に考え、自然に行動できるレベルには達していません。

これからも、常に頭の片隅にこれらの言葉を置き、日々、
“確かな一歩を正しい方向に積み重ね” て行きたいと思います。