コンサルタントコラム

職業病?いえいえ、経験知で判断基準が変わるんです

2012年05月23日

コンサルタント

永峯 登喜子

こんにちは、永峯です。

皆さんは飛行機に乗るときに、座席はどこを選びますか? 私はこれまで、
・離着陸の際に景色を見て楽しみたい
・なるべく人の気配を感じずに、リラックスしたい

という理由で窓際をえらび これに、着陸後早めに降りられる前方の方が良い
という判断基準が加わり

1.窓際
2.前方
の基準で座席を決めていました。

それが、先日ゴールデンウィークに飛行機に乗る機会がありチケットを予約したのですが、はじめて
「早く脱出できる座席はどこか」
「燃料から離れている座席はどこか」
を考えてしまいました。

この飛行機のチケットの予約の件だけに限りませんが BCPのコンサルティングをするようになって、 これまでと変わったと思うことの一つに ふとした時に
「今地震が起きたらどうすれば、身を守れる?」とか
「何処にいるのが安全?」
ということを考える機会が増えたことがあります。

ちなみに、これまでの飛行機事故の生存者の割合から後方の通路側の方が 
助かる可能性が高いと考えられているようです。

夜中に航空会社のホームページを見ながら
「あれこれ考えているけれど、私が今回のフライトで 飛行機事故にあう確率なんてほぼゼロに近いはず」
「あ~でも、万が一に備えてやっぱりより安全な座席を確保しよう」
「非常口の前の席はすきま風が入ってきて寒い」
などと考えた結果、現時点でのプライオリティーは

1.非常口から2~3列目
2.後方
3.通路側
となりました。

このコラムを書くにあたり、 改めて主な交通手段の事故発生件数と死者数を確認してみたました。 平成23年版の交通安全白書によると

道路交通事故 事故発生件数:725,773件 死者数:4,563人
鉄道交通事故 運転事故件数:870件 死者数:332人
海難事故 海難船舶隻数:2,395隻 死者数:103人
航空事故 航空事故発生件数:12件 死者数:17名

との結果で、飛行機については事故発生件数、 死者数とも他の交通手段に比べて圧倒的に少ないことが判りました。 更に大型航空機に関しては昨年は事故発生件数"0件"でした

また、少し古いデータになりますが1998年の全世界での 飛行機事故の死者数は909人でした。 1997年の主要国の自動車事故死は、
米国4万1,967人、ドイツ8,547人、フランス7,989人
(「知らないと損するエアライン“超”利用術」より)
とのことなので、飛行機の方が自動車よりも安全と言えそうです。

これらのデータを見ると、
私が飛行機の座席を決めるにあたってあれこれ悩んだことは 無用の心配とも言えるかもしれませんが この結果を知って飛行機が他の交通手段より安全だとわかっても、 以前のように「外の景色が見える席」ではなく、 より「安全な席」を次に予約する時も選ぶと思います。

職業病?いえいえ、経験知が加わって判断基準が変わったのです。