コンサルタントコラム

アマチュア無線と防災

2012年06月20日

コンサルタント

上野 恭男

皆さん、はじめまして。

今年4月より 東京都事業継続計画策定支援事業の
お手伝いをさせていただいております上野と申します。
これまでは、 システム・インテグレーターにてメインフレーム関連のSE、
監査法人にてシステム監査やグローバルITプロジェクトを担当して参りました。
どうぞよろしくお願いします。

今回は、子供の頃からの趣味であるアマチュア無線について
お話ししたいと思います。

アマチュア無線は趣味の中では珍しく、 国家資格を必要とします。
資格は、運用できる周波数帯、出力、電波型式等により1級から4級の
4つに分かれています。
私と同年代(昭和30年代生まれ)の方であれば ご理解いただけるのではないかと思いますが、
当時、私はお小遣いを貯めては足しげく秋葉原に通い、部品を買い集め、
“ラジオと製作”と言う本に付いている実体配線図をもとに、
夜な夜な電子工作を楽しむ “ラジオ少年”でした。

私が資格を取ったのは、小学校6年生のころです。
自分の出した電波が大空を渡り、北海道、九州へ、 そして条件さえ良ければ、
地球の裏側まで届き、異国のアマチュア無線家と交信できると思うと わくわくしたことを今でも覚えています。

昔から集合住宅でアマチュア無線を楽しむ無線家を
“アパマン・ハム”と呼びます。
私は自室のベランダにアンテナを設置して運用しているのですが
(管理組合には届け出済み)、 いずれ屋上にアンテナを設置してはどうかと考えています。

なぜなら、 アマチュア無線が、
非常時の通信手段として威力を発揮するからです。

もともとは個人の趣味が目的のアマチュア無線ですが、
緊急の場合は、この限りではありません。
アマチュア無線は、基本的には無線機同士が通信し合う
“ピア・ツー・ピア”の通信であり、 携帯電話のような基地局は必要ありません。
よって災害時でも無線機とアンテナさえあれば、 通信することが可能です。

そのため 阪神淡路大震災の時には、通信手段の一翼を担いましたし、
東日本大震災の時も同様でした。

また、 屋外運用向けにバッテリーを内蔵したタイプもたくさんあり、
我が家にもバッテリー稼働タイプの無線機、
すぐに持ち出せるようなハンディタイプのアンテナ、
そしてバッテリーを常備しています。

いざというときのために管理組合で自主防災組織を作り、
通信担当を置く(もちろん私が引き受けます)。
そうやってアマチュア無線を非常時に活用できれば、
ただ単に個人の趣味としてだけではなく、
マンション全体にとっても大いに役立つものとなります。
そうすれば私も大手をふって、 趣味に没頭する時間が持てるかもしれません(笑)。

もちろんこれらが使われないことを祈りますが、
今でも電話と同じようなアナログ的な会話のやり取りで
そこに大きな強みがあるアマチュア無線を
代替通信手段としてご家庭や職場に導入されてはどうでしょうか。

まずはアマチュア無線の資格から。