コンサルタントコラム

ダイバーシティで生き残れ

2013年01月30日

コンサルタント

石上 良夫

みなさん、こんにちは。石上良夫です。

東京都中小企業BCP策定支援事業にて
企業のBCP策定支援をさせていただいています。

今まで14社のBCP策定を支援させていただきました。
その中で気づいたことをお伝えしようと思います。

みなさんは、
ダイバーシティと言う言葉を
耳にしたことがありますか?

ダイバーシティ(diversity)とは
「多様性」の意味で、
例えば生物の世界では、環境の変化に対して
種として生き残るために遺伝子の組み変えや
突然変異により多様性を生み出しています。

企業では経済のグローバル化が進む中、
生き残りをかけて多様性の啓蒙活動や、
多様性の推進に取り組んでいます。

いままで企業での多様性には
次のようなことが言われていました。

・性別、国籍、宗教、文化 など

いまはこれだけでなく
個人の性格や行動パターンなど、
もっと幅広い視野で捉えられています。

とはいえ日本においては、
一昔前の集団教育のように、
同質を重んじる文化があり、
まだまだ取り組みが進んでいないのが現状です。

ただ世界で活躍している日本企業で、
確実に共通しているのは、
間違いなく外国人の採用や
管理職への女性の登用比率が高いという事実です。

さて、
東京都中小企業BCP策定支援事業では
経営者および現場メンバー双方の
参加をお願いしています。

私がご支援させていただいた
多数のBCP策定プロジェクトにおいても、
現場メンバーの多様性が
発揮されることによって
策定した内容に違いがありました。

例えば情報システムの事業継続策では、
最低限、データのバックアップ&リストア
(復元)の対策を考えますが、
メンバーに情報システム担当者がいた際には、
システムの故障の程度、

例えば
「物理的にサーバが故障」
「ハードディスクが故障」
「OSのファイルが論理的に故障」
「データファイルが論理的に故障」

などによってそれぞれ異なる対策が
必要になるとの意見がありました。

また、備蓄品や帰宅困難の対策では、
最低限、水・食糧の備蓄を考えますが、
メンバーに女性がいる場合は、

「会社に泊まるときのプライバシーの配慮」
「水道が使えない場合のトイレの問題」
「下着や生理用品の入手困難」
「ヒールの高い靴で長時間歩けない」

などの意見がありました。

多様性への取り組みは、
企業が激しい競争の中で生き残るためだけでなく、
災害時に生き残るためのBCP策定においても
必要ではないかと気づかされました。

BCPは“経営課題としてどこまでやるか”
という戦略は経営者が決めますが、
“有事の際に何を準備し、何をするのか”
という戦術はプロジェクトメンバーの
多様性により大きく結果が異なると言えます。

これからBCPの策定や見直しをする際は、
ぜひ、対策を考える前に

“プロジェクトメンバーの
ダイバーシティをどこまで確保するか”

から検討を始めてみてはどうでしょうか?

きっと良いアイディアが
たくさん出てくることでしょう!

ちなみに、私には娘はいませんが、
小学生になる3人の息子がいます。

今までの考え方では、
「男子」、「日本人」、「無宗教」、「同じ小学校」で
3人とも同じですが、性格や行動パターンまで考えると、
「勉強好きで学者タイプ」
「音楽好きで芸能タイプ」
「やんちゃでスポーツタイプ」と、
しっかり多様性を持っているようです。

不思議なものでとても同じ遺伝子から生まれたとは
思えないくらい違います。

あとは息子の誰かが外国人のお嫁さんを貰えば、
わが家はダイバーシティで世の中の変化に対応できると、
親バカながら期待しています。