コンサルタントコラム

地球環境と事業継続戦略

2013年09月11日

コンサルタント

小山 隆

こんにちは、東京都BCP策定支援事業担当の小山と申します。

今回はかなり壮大なタイムスケールのお話をさせていただきます。
ちょっと戸惑われるかもしれませんが、
地震に関連する話題ですので、お付き合いいただければと思います。

私たちが住んでいるこの地球の歴史は、

 先カンブリア時代(冥王代、始生代、原生代)【46億~5億4200万年前】
 古生代(カンブリア紀、オルドビス紀、シルル紀、デボン紀、石炭紀、ペルム紀)
 【約5億7000万~約2億5000万年前】
 中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)【約2億5000万~約6500万年前】
 新生代(古第三紀、新第三紀、第四紀)【約6500万年前~現代】

に分類されます。

この代・紀の区分は、化石として発見される動物相の相違によるもので、
原生代などの「代」は、従来の動物の多くが絶滅し、
新たな動物が発生したことによる時代区分です。
また白亜期などの「紀」は、「代」よりも動物相の相違は小さいものの、
やはり大量絶滅による場合もあるとされています。

動物の大量絶滅が起こると、
その直後には、空席になった生態的地位を埋めるように、
生き延びた生物による急激な適応放散が起こります。
例えばジュラ紀の終焉とともに恐竜が絶滅すると、
小型動物が中心だった哺乳類は急速に多様化・大型化し、
生態系の上位の存在として繁栄を享受しました。(白亜期の始まり)

こうした大量絶滅はこれまでに5回あったことが研究でわかっています。
(オルドビス紀末、デボン紀末、ペルム紀末、三畳紀末、白亜期末)
その他にも、若干規模の小さい絶滅が数度はあったそうです。

こうした大量絶滅は、なぜ起こるのでしょうか。
隕石や彗星などの天体の衝突説、
超大陸の形成と分裂に際する大規模な火山活動による環境変化説等が
有力視されています。
「超大陸の形成と分裂」は次のようなサイクルによって起こります。

  1. 大陸下のマントルの上昇流により、大陸に断裂ができる。
  2. 断裂が進むと海洋プレートができ、海洋が形成される。
  3. 海洋プレートは海嶺によって生産が継続され、海洋が拡大する。
  4. 大陸プレートが移動し続けることにより、
    大陸プレートと海洋プレートとの間に断裂が出来る。
  5. やがて軽くてマントルに沈み込めない大陸プレートの下に
    海洋プレートが沈み込み、列島や山脈ができる。
  6. 海溝から海嶺が沈み込み、海洋底の生産が止まる。
  7. 海洋の生産が終わることで、海洋が縮小し、大陸同士が接近する。
  8. 海洋が消滅、大陸が衝突し、山脈が形成される。

このような超大陸は、
3~4億年という気の遠くなるような周期で
離合集散を繰り返しているとされ、
現在は各大陸がユーラシア大陸に向かって集まりつつあるのだそうです。
今から2~3億年後には、
ユーラシア大陸を中心とした超大陸が形成されるのでしょう。
そして、その直後に超大陸が分裂を開始し、
大規模な火山活動が起こって、
環境変化によって生物の大量絶滅が発生すると予想されます。

さて、かなりスパンの長い話題になりましたが、
実は、こうした超大陸の形成と分裂が、世界中の地震の原因なのです。
日本においても、年間数センチメートルの割合で、
太平洋プレートやフィリピン海プレートが
定常的に日本列島の下に沈みこんでおり、
これが原因となって、ほぼ定期的に大規模な地震が発生しているのです。

「超大陸の分裂」に起因する全世界的な火山活動そのものに対しては、
さすがに対応の手立てはないかもしれません。
しかし、起こるであろう地震に対する対応については、
十分に考える余地があります。
中長期レンジでの事業継続戦略を策定して、
これを経営戦略に組み込んでいくことによって、
恐竜に代わって繁栄を謳歌した白亜紀以降の哺乳類のように、
したたかに事業を成長させていただければと思います。