コンサルタントコラム

プレゼンテーターをやる気にさせる“プラスの表現"

2013年11月06日

コンサルタント

今川 恭宏

こんにちは。
「グループ単位による事業競争力強化モデル事業」担当の今川です。

先日、当事業は、折り返し地点である中間成果報告会を終えました。
参加28グループの代表者が
現時点での成果や今後の計画をプレゼンテーションするものです。
私は運営事務局の一員として、
各発表者が心地よくプレゼンテーションできるように
会場設営などで尽力していたのですが、
その中で、思いがけない嬉しいことがありました。
終了後、片づけに入ろうとする私に、
登壇された発表者の一人が話しかけてくださったのです。
理由は「自分の話を一番頷いて聞いてくれたから」でした。
駆け出しの私にお声がけして頂けるような方ではなかっただけに
恐縮するとともに、大変感激しました。

もともと私はプレゼンテーションが非常に苦手で、
大勢の人の前で話すときには大きな緊張を感じてしまいます。
そこで、自分がいつも感じる緊張やストレスをもとに、
壇上でお話しする方が、少しでも話しやすく、
良いプレゼンテーションを行って頂けるように、
「聞き手」としてできることについてお話ししてみたいと思います。

プレゼンテーションは聞き手あってのものであり、
内容や資料の整理のような事前準備とはまた別の、
聞き手のあり方は、発表者にリアルタイムで影響を与えます。
友人の前ではうまく話せるのに、初対面の人の前に出ると、
緊張や失敗をおそれてスピーチに集中できず、
言い淀んだり、うつむいてしまったり、
うまく話せなくなってしまう人は少なくありません。
こんなとき、「話しやすさ」を感じることができれば、
言いたかったことが次から次へ出てきます。

「話しやすさ」を感じさせる聞き手には2つの要素があります。

1.発表者に安心感を与える
発表者は大勢の面前にたった一人で立っています。
その内心は、
「自分はこの人たちに受け入れられないのではないか」
「失敗したら批判されるのではないか」
といった不安でいっぱいです。
そんな時、目の前の人たちに味方がいると感じるだけで、
発表者は非常に安心することができます。
この安心感によってリラックスすることができ、
スピーチに集中して、言い淀みやパニック等を軽減し、
スムーズなプレゼンテーションをを手助けしてくれます。

2.発表者に自信を与える
発表者が内心に抱える最大の不安は、
「この人たちは自分の話に関心を持ってくれるだろうか」
というものです。
この点に自信がもてないと、
小声で下を見ながらボソボソと話すことになってしまいかねません。
聴衆が関心をもって話を聞いてくれているという自信がもてれば、
聞き手を見ながら、大きな声で話すことができます。

このように安心感や自信を与える聞き手は、
自分が関心を持って話を聞いている味方だというメッセージを
話し手に伝えることで、プレゼンテーターをサポートすることができるのです。
では、そのメッセージをどのように発表者に伝えればよいでしょうか。
それには、

◯ 笑顔で視線を送る
◯ うなずく
◯ 身をもって反応する

といったことが方法があります。

◯笑顔で視線を送る
聞き手の表情は発表者にとって何よりのメッセージです。
やわらかい笑顔で話を聞いてくれる人は、
自分を批判する敵ではないとホッと安心できるのです。
そのような笑顔で見つめられてことにより、
注目されているという実感をもつことができ、
関心を持って話を聞いてもらえていると感じて
自信を持つことができます。

◯うなずく
聞き手があいづちを打っている様子を感じることができれば、
自分の話している内容に同意を得られたと実感できます。
これにより、発表者は自信をもって堂々と話せるようになります。

◯身をもって反応する
発表者は様々なメッセージを聞き手に伝えます。
楽しませるためのメッセージ、驚きを誘うメッセージ。
それに対して身を乗り出したり、ちょっとのけぞったり、
体全体を使って反応してあげることで、
話に引きこまれて関心をもって聞いている、
という印象を発表者に与えることができます。
もちろん大げさな反応をする必要はありませんが、
たくさんの聴衆がいる広い会場でも、
発表者の視界の中では、
聞き手のわずかな体の動きも目に入ってきます。

これはプレゼンテーションに限りませんが、
同意や関心といった感情は、表現しなければ話し手には伝わりません。
相手の話を聴くことで得られたプラスの感情、
それをきちんと表現するだけで、
話し手は格段に話しやすく感じるものなのです。

緊張した面持ちで壇上に上がる
お客様や仲間のプレゼンテーションを成功に導くため、
ひいてはプレゼンテーションによるイベントの成功のためにも、
上でご紹介したような「上手に話してもらうポイント」を
ぜひ試してみてください。
もしかしたら、私のように嬉しいサプライズが待っているかもしれません。