コンサルタントコラム

お菓子作りで気づかされた“正しい手順”の意味

2014年07月30日

コンサルタント

永峯 登喜子

皆さん、こんにちは。コンサルタントの永峯です。

私事ですが、実は体調を崩して、先日まで自宅で数カ月療養していました。
この間、一人暮らしの私にとって最も悩ましかったのは「食事の準備」です。
起き上がるのもままならない体調であっても、
食事しないわけにもいかず、「手間ひまをかけない料理」が命題でした。
その結果、

スムージー→ ミキサーで野菜や果物を混ぜるだけ
スープ→ 肉や野菜といった材料を入れて煮込むだけ
ごはん→ 無洗米なので水を入れて炊飯器にセットするだけ

といったものが三度の食事となり、
あとは気分転換に、ホットケーキミックスで作る簡単ケーキぐらい。
そして運動不足が気になったので、
おからを乾燥させたおからパウダーを初めて使ってみました。
これはお米に混ぜて炊いたり、スムージーの材料にもなるのですが、
特にホットケーキミックスに混ぜてケーキを作るのに重宝しました。
ただし、ふっくら感が減ってしまうので、
ベーキングパウダーで補う必要があります。
お菓子のレシピには、

 ホットケーキミックス
 おからパウダー
 ベーキングパウダー

を混ぜ合わせてから卵や水を入れるべし、と書いてあります。

 

ところがある日、ぼんやりしていたのか、
まずベーキングパウダーを入れ、
やおら、うっかり水を注いでしまいました。
すると、炭酸飲料のペットボトルを開けた時のように
シュワシュワ~とベーキングパウダーが泡立ちはじめました。
「ヤバイ、このまま作るとケーキが膨らまないかも……」
と焦りましたが、
まぁ失敗しても食べるのは自分だし、と開き直って、
そのまま他の材料を混ぜ合わせ、電子レンジでチンしました。
出来上がったケーキはモソモソした食感で、イマイチな出来でした。
材料を混ぜる順番について、疑問をもったことはありませんでしたが、
そんな失敗をすることで、身をもって納得することになりました。

改めて調べると、ベーキングパウダーは
水と熱に反応して発生する炭酸ガスが生地を膨らませるのですが、
先に水に溶いてしまうと、その時点で炭酸ガスが発生し、
生地を練る時、熱を加える時に
ガスの発生量が不安定になる性質があるようです。

単純に材料を混ぜ合わせて熱を加えるだけなのに、
順番を間違えると、期待する効果が得られないということ。
「望む成果を得るためには、進める手順に意味があるんだ!」
そう思った瞬間、療養モードだった頭が、
急に仕事モードに切り替わりました。
仕事の進め方、ミスに気がついた時の素早いリカバリーの重要性、
そういった諸々が、その瞬間に一気に脳裏に蘇ったのでした。

こんなトホホな失敗も経験した療養期間を終えて仕事復帰し、
そろそろ1カ月たちます。
仕事でもプライベートでも、
ミスをしないに越したことはありませんが、
かりにミスが発生しても、きっちり対応できる余裕と力を持ちたい、
と気分を新たにしている今日この頃です。