コンサルタントコラム

鉄道マニアから見た新幹線

2014年10月22日

コンサルタント

小林 利彦

コンサルタント 小林 利彦

こんにちは。ニュートン・コンサルティングの山田でございます。

読者のみなさん、こんにちは。コンサルタントの小林です。
私は鉄道マニア(以降、親愛を込めて鉄ちゃんと呼ぶ)なのですが、
折しも今年は東海道新幹線開業50周年の年、
私もとりわけ思い入れの強い新幹線についてお話ししたいと思います。

母親から、背中におぶい家の裏山から電車を見せると
機嫌が良くなったとの昔話を聞くにつけ、
鉄道への興味は幼少期からあったようで、
私は筋金入りの鉄ちゃんです。
昨今、撮り鉄、乗り鉄などと鉄ちゃんを分野分けしているようですが、
私は、鉄道模型を作ることと共に、
鉄道車両の構造や使われている技術に
多いに興味を持っている鉄ちゃんです(かなり変わっている!?)。

この興味の対象は、1964年東京オリンピック開催に合わせて誕生した
新幹線に由来します。当時、私は小学4年生でしたが、
学校図書館にあった図鑑や購読していた科学雑誌に掲載されていた
記事を貪り読んでは心をときめかせていました。
当時の最新技術の粋を集めた新幹線が世界一と思えました。
科学雑誌に掲載されていた製作記事に触発され、
鉄道模型に手を出したのも新幹線がきっかけです。
車体は白ボール紙製で窓部分をくり抜き、木製の屋根を接着し、
ラッカーを筆塗りして完成させました。

新幹線に初めて乗車したのは、中学3年生の修学旅行で
東京-新大阪間を乗車した時です。
しかしながら、事前の期待とは裏腹に
すごく静かで揺れの少なかったことしか印象に残っていません。
専用線を走る新幹線では窓からの景色も遠方にあり
200km/h超の速度を実感できなかったからです。

その後、私が高校、大学、社会人と成長するのと
歩調を合わせるかのように、
新幹線はその路線を山陽、東北、上越と拡大するとともに
スピードアップを果してきました。
また、同時に環境への配慮も必要となり
騒音対策技術も開発されていきました。

まずは、パンタグラフに施された風切騒音軽減対策の技術です。
1997年に新幹線で初めて300km/hでの営業運転を達成した500系で
初めて実現したこの技術はパンタグラフを独特のT字型にし、
支柱の側面にフクロウの翼構造を参考にした
ボルテックスジェネレータを
設けたことで、騒音を従来と比べ30%減少させました。
現在ではこの構造を発展させたワンアーム型へと進化しています。

他にも先頭車両の形状が改良されました。
高速でのトンネル突入時に発生する
急激な気圧変化による騒音(トンネル微気圧波)の発生を抑えるため、
500系ではカワセミのくちばしからヒントを得て
先端部が細く長く伸ばされました。
現在の最新型E5系はやぶさは、流体力学の解析等を駆使した
カモノハシのくちばしに似た独特の形状となっています。

車両以外の技術として忘れてならないのが地震対策です。
東日本大震災発生時、
東北新幹線では27本の列車が運行していましたが、
揺れ始める前に「早期地震検知システム」が作動し緊急停止したため、
1人のケガ人も発生しなかったそうです。
現在も一秒でも早く止める改良が続けられています。

開業以来50年にわたり、新幹線の起こした事故では
旅客の死者は一人も出ていません。新幹線に携わってきた人たちの
不断の努力を称賛せずにはいられません。

先頭車両の製造方法や自動運転機能等、
まだまだ書き足りないのですがここで筆を置くことにします。

以上、新幹線への想い入れを書いてきましたが、
なぜか新幹線の模型を作りたいとは思いません。
あまりに洗練されすぎて機械としての面白味が湧かないからです。
コテコテとした旧態依然の蒸気機関車の方に製作意欲が湧くのも
鉄ちゃんならではの感覚でしょうか。