コンサルタントコラム

危険を察知する力

2014年12月03日

シニアコンサルタント

久野 陽一郎

シニアコンサルタント 久野 陽一郎

こんにちは、今回のコラムを担当する久野でございます。
2014年もあっという間に師走となり、慌ただしい季節となりました。

12月は交通事故が一年で最も多い月だそうです。
運転をする際は、いつも以上に注意していきたいと思います。

無事故で過ごすために戒めもこめて、
交通事故に関する私のエピソードをご紹介したいと思います。

あれは、大学3年生の8月下旬の暑い夜。
テネシー州ナッシュビルの出版社で夏期インターンシップを終え、
大学のあるフロリダ州タラハシーに戻る途中のことでした。
8時間の道のりですが、インターンシップを終えた解放感と達成感から、
友人と車2台で深夜に出発することにしました。

途中で2時間ほど仮眠を取り、運転を再開した直後に事故は起こりました。
ガソリンが無いことに気づきスタンドへ入るため高速道路を下りたところ、
その出口で、対向車線の白いワゴンが突っ込んできたのです。

ワゴンが向かってきた瞬間はまるでスローモーションのように時間が流れ、
車が当たったと同時に強烈な衝撃を感じました。
呼吸ができないくらいに心拍数が上昇し、
全身に痛みが広がったのを覚えています。
両側の窓ガラスが割れ、
掛けていたメガネは助手席の窓から外に飛んでいきました。

友人が駆け寄ってきて、
割れた窓越しに「大丈夫か」と聞いてきたその顔は、
私以上に真っ青で忘れることができません。

車は大破しましたがシートベルトのおかげで、
命に別状はありませんでした。
中からドアが開かず、駆けつけた警察官に開けてもらい、
外に出ることができました。

 

体中に鈍い痛みはあったものの重い症状はなかったので、
病院には行かず、そのまま友人の車でフロリダに帰ることにしました。

運転していた車はダメージが大きく、
残念ながらスクラップにするしかないとのことでした。
警察と事故処理をし、レッカー業者とスクラップ手続きを終えると、
夜が明けていました。

その後、友人の車に乗せてもらいタラハシーへ無事、
辿り着くことができました。
自宅に戻ると、疲労感と体中の痛みから倒れこむように床に就きました。

数時間は寝たでしょうか。
目を覚ますと痛みは残っていましたが
お腹がすいていたので、友人の車で昼食を食べに行きました。

サンドイッチ屋さんに入るために、友人が左折しようとしたその時、
またしても対向車が突っ込んできました。
それも私が座っていた助手席の方に。

「こんなことってあるのか...」と天を仰ぎました。

幸いこの時も友人、私とも大きな怪我はなく、むち打ちだけですみました。
しかし、1日に2度交通事故に遭い、
車を2台スクラップにすることがあるでしょうか。

 

この話には続きがあります。

実は、最初の事故が起きる前に、両親から繰り返し電話を貰っていました。
「運転には気をつけなさい。くれぐれも注意するように」と、
二人とも嫌な予感がしたらしく、交互に電話をかけてくれました。

また、嫌な予感がしたのは両親だけでなく、
当時付き合っていたガールフレンド(今の妻です)も、
私が事故で死ぬ夢を見たと言い、朝方電話をくれたのです。

私の周りに居る人たちは事前に危険を感じており、
警告をくれたにも関わらず、当事者の私は何も気づきませんでした。
いかに自分が鈍感であるかということを改めて考えさせられました。
あの日はたまたまラッキーで、
幸い2度とも命に別状はありませんでした。
しかし3度目はもうないだろうと思っています。

あの日以来、周りから(特に妻)の忠告や警告には
真摯に耳を傾けるようになりました。
妻には「あなたは話を聞かない」とよく言われますが、
警告だと認識した場合は、敏感に耳が反応しています。

そして、その警告を発してくれる人のご機嫌の如何も
今では素早く察知できています。