コンサルタントコラム

3つの幸せと5つの自由

2015年02月05日

シニアコンサルタント

辻井 伸夫

シニアコンサルタント 辻井 伸夫

こんにちは、コンサルタントの辻井です。

我が家では8年前から柴犬を飼っています。
白い柴犬なので、チョット見はソフトバンクのCMに出ている
北海道犬のお父さんに似ていて、
散歩中にすれ違った子供たちから「あっ! お父さんだ!」
と言われたりします。

犬をはじめとするペットが、
飼う側の人間に様々な効用をもたらしてくれることを
ご存知の方も多いと思います。
私が犬と暮らして丸8年、
その間に感じた「3つの幸せと5つの自由」をまとめてみました。

1つめの幸せは、心の健康です。
夜遅く帰っても、犬だけが玄関まで走って迎えに来てくれます。
犬だけがというところがちょっと寂しいのですが、
それだけで仕事の疲れも吹き飛んで、心をホッコリにしてくれます。
ペットと触れ合うことで、
リラクゼーション効果や安心・信頼といった感情を
ひきおこす効果があるとされる
オキシトシンがたくさん分泌されるということが
科学的にも証明されているそうです。
オキシトシンは、別名「幸せホルモン」とも呼ばれているホルモンで、
相手への信頼感や絆を深める作用もあります。

2つめの幸せは、体の健康です。
私は、ほぼ毎日、午前6時過ぎに犬の散歩をしてから出社しています。
高齢者福祉施設でも、犬や猫と触れ合うことで
お年寄りの心身に良い影響を与えることがあります。
このようなペット飼育による医療費抑制効果について、
ドイツでは年間7,547億円、
オーストラリアでは年間3,088億円の節約効果がある
との報告も出されているそうです。

3つめの幸せは、ペットを飼うことのできる社会の健康です。
ペットを飼うには、
社会全体がそれなりに安定していなければなりません。
争いが続いていたり、経済的な問題を抱えている社会では、
ペットを飼うこともままならないでしょうから、
ペット飼育は社会の健康のバロメーターと言えるのではないでしょうか。
日本のペットブームは数年前に頂点を迎え、
厚生労働省の統計では犬の登録頭数は減少し始めています。
この数字が、日本社会が不健康な方向に向かっていることを
表していなければいいのですが。

さて、今まで述べてきたように、
ペットと共に暮らすことは人にとって良い影響を与えてくれますが、
そのためには守らなければならないルールもあります。
犬の飼い主としては、散歩中の排泄物をちゃんと始末することや、
狂犬病予防の注射を受けさせること、
無駄吠えをさせないことなどは当たり前のルールですが、
ペットや家畜などの動物に対して人が守るべきこととして、
国際的には「5つの自由(Five Freedom)」というルールがあります。

5つの自由とは、
「飢えと渇きからの自由」「苦痛、傷害又は疾病からの自由」
「恐怖及び苦悩からの自由」「物理的、熱の不快さからの自由」
「正常な行動ができる自由」のことです。
家畜の劣悪な飼育状態を改善するために、
1960年代のイギリスで生まれた考えで、
動物福祉の基本としてEU指令が作成され、
各国はこれに基づき法令や規則を制定しています。

日本にも動物福祉に関する法令として
「動物の愛護及び管理に関する法律(略称、動物愛護管理法)」
があります。
この法律は2013年9月に改正され、
動物の飼い主は、その動物が命を終えるまで
適切に飼い続けなければならない
「終生飼養」の責任があることが明記されました。

それにもかかわらず、ペットを捨てたり、虐待する事件が続いています。
人にかけがえのない幸せを与えてくれる
すべてのペットが、終生、5つの自由を与えられて、
最後の一瞬まで大好きな飼い主と
一緒に過ごしていられるようなってほしいと願っています。