コンサルタントコラム

トレイルランをしてみませんか

2015年06月24日

コンサルタント

寺田 剛志

コンサルタント 寺田 剛志

こんにちは。コンサルタントの寺田です。

皆さん、トレイルランってご存知ですか?
トレイルランニングの略で、野山を走ることです。
風景を眺め、木々の中を鳥のさえずりを聞きながら走るため、
舗装路を走るマラソンとは違った趣のあるスポーツです。

最近は山を登る方々と進むスピードが違うために
トラブルを起こしているという事でご存知の方も多いかもしれません。

もともと走ることを趣味にしていた私は、
マラソンは、5キロの短いレースからフルマラソンまで
経験してはいましたが、
山の中を走るという発想はありませんでした。

きっかけは今から15年前、
私の自宅の近くで、
日本でも有名なトレイルランのレースがあるので一緒に出ましょうと
友人より誘われたことでした。

それは、東京都五日市町にて毎年秋に開催される
「日本山岳耐久レース」で、距離約71Km、標高差約1300mのコースを
24時間以内に走り切るというものです。
食料と水、夜間の走行に備えたヘッドランプなどを背負い、
ひたすら走り(歩き)続けることになります。

このレースに参加するトレーニングを積むため、
毎週末、私はリュックに水と昼飯のおにぎりを詰め込み、山に出かけました。
数時間をかけて、重いリュックを背負い、
上り下りを繰り返すことになります。

体力的にも大変きつい練習でしたが、
それ以外に気を配る場面が多々ありました。

下りはスピードが出るため転倒などしないように注意し、
炎天下では熱中症にならぬよう水分補給に気を配り、
雨の時は滑らないように足の着地場所を気にします。

また、初めて走るコースでは、
地図を見ながら方向を確認することもしました。
夏には夕立に遭遇し、落雷を背にしながら、
必死で下山したこともありました。
レースでは夜間に走るため、前後に走る人がいない場面もあり、
標識を必死で探すような事もしました。

そのため、練習でもレースでも、
安全に無理をせず目的地(ゴール)に向かうことに気を配り、
他のことを一切考えず集中することになります。

しかし、山には、都会の雑踏からはかけ離れた
四季折々の景色があり、
記憶に残るような美しい場面もたくさんあります。
汗を流し、延々と続く上り坂の最後には、
頂上より都会の遠景を望むこともできます。

そして、走り終わった時には、体は疲れ果てていますが、
精神が一度リセットされたように爽快感が広がり、
本当にすっきりとした状態になれました。

だからこそ、大変なトレーニングも続けられたし
2000年と2001年のレースに参加し、
完走することが出来たのではないかと思っています。

今も、歩くスピードに近いゆっくりとしたペースではありますが、
近くの山を走る事を続けています。
登山やハイキングをする方と同じような思いかもしれませんが、
山の中を進む事に惹かれてしまったようです。

トレイルランは、
山登りよりも大変なものではないかと感じられたかもしれませんが、
そうではありません。
ジョギングをする方であれば、すぐに経験することが出来ると思います。
走る格好をして、近所のちょっと大きな公園へでかけ、
その公園の道を走ってみてください。

そして、ちょっとその道をはずれ、木立の中を走れば、
十分にトレイルランです。

車の騒音は聞こえず、草や落ち葉を踏みしめる音を聞きつつ、
時には鳥のさえずりも聞きながら走る事が出来ると思います。
整備されたジョギングコースとは違う感覚を体験できると思います。

最後に、トレイルランでの私の一番の思い出は、
2001年のレース中に見た真っ赤な夕焼けをバックにした
富士山のシルエットです。

山道から、赤く染まった夕空と富士山を望むことができたのは、
これから夜になる山を走っていたからこそで、
人生にそうはない貴重な体験だったと今でも思っています。