コンサルタントコラム

頭と身体のパズルゲーム

2016年05月11日

コンサルタント

寺田 剛志

コンサルタント 寺田 剛志
こんにちは
コンサルタントの寺田です。

皆さま、ボルタリングをご存知ですか。
最近ではテレビで見る機会の増えている
人工壁を登るスポーツです。

私が7年前に友人に誘われてはじめた当時は、
数ヶ月に1回、初心者コースに参加する程度でしたが、
昨年よりボルダリングジムに通うようになり
趣味の一つとなりました。

高さ2mから5mほどの人工の壁に、
ホールドと呼ばれる人工の岩が取り付けてあり、
スタートのホールドから指定されたホールドをたどって
ゴールとなるホールドまで登ります。

難易度によって、ホールド間隔やホールド形状が変わり、
また手だけでなく足を置くホールドも限定されるなど、
様々なコースが設定されています。

まず、登る前にスタートからゴールまでの
手足の順番などをイメージします。

壁に対して真正面に向いて登るだけでなく、
右や左に体の向きを変えて楽にホールドが取れるように
体を動かします。
はじめのイメージ通りに手と足が次のホールドを捉え、
ゴールまで登りきれた気分は最高です。

ところが、何事もそう簡単ではありません。
はじめた頃は上達スピードも速く、
次々にコースの難易度をあげていけたものですが、
最近はどうにも次のステップに進めなくなってきました。

かっこよく言えば、スランプ状態。

次のホールドに手はかかるが、安定した体勢が取れない、
次のホールドのために今のホールドから手を離したいが、
手を放すとバランスが崩れそうで、手を離せないなど、
先に進むことが出来ない状態になります。

また、登り切った友人と同じ手順で進んでいるのですが、
なぜか同じ手順で進める事が出来ない。

原因はいろいろありますが、
一番は友人との身長差や柔軟性の違いが大きいと考えられます。
私は友人より小柄なため、彼にとって簡単に届くホールドが私には届かない。

また、足を延ばしても、短いという物理的な差もあるでしょう。
それに股関節の柔軟性が足りず、股が開ききらずに届かない。

また、テクニックが身に着いているかも大きな違いを生みます。
 「もっと右を向いて!」との友人のアドバイスに体を少しひねると
無理だと思っていたホールドに難なくとどくという事もあります。

つま先の向きを少し変えるだけで体勢が変わり、
バランスが取れて安定し、次のホールドに向けて
手を出しやすくなるという事もあります。

そんな時、頭の中で描いた通りに体を動かしているつもりでも、
思うように体が動いていないと感じてしまいます。

4月のなかばに埼玉県加須において
クライミング・ワールドカップ -ボルダリング-が開催され、
テレビ中継を見る事が出来ました。
試合は男女別で行われ、それぞれ6名の選手が決勝戦に進出。
4つの課題に挑戦し、登り切る等のポイントが設定された
ポイント獲得上位者が優勝となります。

6名の選手は、当然体格が違い、
筋力が違うため登り方は同じではありませんでした。
同じコースをたどっていくものの、
左右の手や足の使い方に差があったり、
次のホールドに飛びつく選手もいれば、
ゆっくりと倒れながらホールドをつかみに行く選手もいます。

トップクラスのアスリートは自分の体格、筋力、柔軟性を熟知し、
身体の特性を最大限に活かしつつ体力を無駄に消耗しないよう
コースを攻略していきます。

私の実力では、トップアスリートのように華麗に攻略は出来ず、
壁から離れてしまう事もあれば、
腕の筋力や指の力が限界に達し、途中であきらめる事もあります。

そして、地面に降り、壁を見上げ、自分の体格、筋力にあった
体の動かし方はどうすれば良いのだろうかと悩みます。
自分の体というツールをどのように駆使すれば、
ゴールにたどり着けるのだろうか…。

最近は、そんなボルダリングは頭と体を使った
パズルゲームではないかと感じています。

パズルの正解に向けて何度もトライします。
友人との間ではよく冗談で言ってますが、100回トライすれば出来るようになる、
と言うのはあながち嘘ではないと感じています。

その結果、正解というゴールのホールドに手を掛けられた時は、
大変な満足感があります。
一気に高揚感が押し寄せてくるような感覚です。

そんな気持ちを味わいたくて、また懲りもせず
次のコースにトライしています。

ボルダリングは、年齢や性別に関係なく楽しめるスポーツです。
皆様も一度、このパズルを解きにジムに行ってみませんか。