コンサルタントコラム

サイバー演習はテーブルトークRPGだ

2016年09月13日

コンサルタント

村田 亮治

コンサルタント 村田 亮治

みなさん、はじめまして。
コンサルタントの村田です。

みなさんは、学生時代に
熱中して取り組んだことはありますか?
今日は、学生時代に熱中して取り組んだことは、
社会人になっても決して無駄にはならないという話をします。

私は、中学から高校にかけて、
勉強そっちのけでテーブルトークRPG(以下、TRPG)という
卓上ゲームに熱中しました。

TRPGとは、ゲーム機を使わずに、サイコロや鉛筆、
紙等のアナログな道具を用いて、
人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って
遊ぶロールプレイングゲームです。
ゲームに参加する人間は、
ゲームマスター(以下、GM)と呼ばれる
進行役とプレイヤー役に分かれ、会話によって冒険を行います。

例えばこんな感じです。

GM
「君たちはついに宿敵のドラゴンの住処にたどり着いた。
目の前には金塊の上で寝息を立てている巨大なドラゴンがいる。
さて、みんなはどうする?」

戦士役
「もちろん、攻撃する! 
王国に害をなす憎きドラゴンめ、成敗してやる!」

僧侶役
「ちょっと待ちなよ。
これまでの戦いで傷だらけじゃないか。
GM、ぼくは戦士に回復の魔法をかけるよ」

GM 「了解。魔法が成功するかサイコロを振って」

僧侶役「よし、成功!」

魔法使い役
「私は戦士の剣に魔法をかけます。
たしかドラゴンは魔法の武器でしか
傷つけられなかったはず。
ちなみにサイコロ判定は成功しています」

GM 「魔法によって、戦士の剣が光を放ちはじめたよ」

戦士役 「やっと俺の出番! ドラゴンを攻撃するぜ!」

GM
「威勢がいいね。攻撃が当たるかサイコロを振って。
ドラゴンが相手だから成功率は低いからね」

戦士役 「当たれー! (サイコロを振る音:コロコロコロ……)」

全員 「ああ! はずしてるー!」

戦士役「面目ない……」

早いもので、こんなTRPGに熱中していた
学生時代から20年以上がたち、
私は今、ニュートンのコンサルタントして、
企業のサイバーセキュリティ強化のお手伝いをしています。

ある時、サイバー攻撃に対する演習・訓練のやり方を
考えていたとき、これはTRPGと方法論が同じだなと気付きました。
BCPやサイバーセキュリティ等の
演習・訓練に知識のある方であれば、
GMが与える試練を、仲間のプレイヤーと相談しながら
クリアしていくというTRPGの遊び方のスタイルは、
演習・訓練とすごく似ていると思われたのではないでしょうか。

 
そうです。GMは演習の進行役であるファシリテーターであり、
訓練の参加者はプレイヤーです。
そして、GMが与える試練は演習シナリオそのものなのです。
このことに気付いたことで、
私はサイバー演習をとても身近で、
ワクワクする存在に感じることができるようになってきました。

学生時代に熱中して取り組んだことを今の仕事に当てはめ、
応用することの効果は3つあります。

一つ目は、似たような要素を持つ仕事の習得を助けてくれるということ。
一見無関係に見える仕事であっても、
基本的なノウハウや必要となるスキルは
案外同じだったということは、
みなさんも経験があるのではないでしょうか。

二つ目は、畑違いの仕事に応用することで
新しい何かが生まれる可能性があるということ。
アイデアを組み合わせることは、
イノベーションの切っ掛けになります。

そして最後は、何よりやっていて楽しいということ。
自分がモチベーション高く取り組まなければ、
お客さまに品質の良いサービスを提供できませんよね。

みなさんは今、仕事で試練に臨んでいますか? 
越えられそうにない壁の前に呆然と立ちすくんでいたりしませんか? 

もしそうなら、学生時代に熱中して取り組んだことを
今の仕事に応用できないか、
思い出の世界を冒険してみてはいかがでしょうか。

もしかしたら、現状を打破する素敵な魔法のアイテムを
手に入れることができるかもしれませんよ。