DX推進スキル標準(DSS-P)の人材類型を6つに拡充、デジタルスキル標準「ver.2.0」を公開 経産省/IPA
経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)はこのほど、DX推進に向けた個人の学習や企業の人材育成の指針となる「デジタルスキル標準」(DSS)を従来のver.1.2から改訂し、新たに「ver.2.0」として公開しました。
デジタルスキル標準は、すべてのビジネスパーソンが身につけるべきスキルなどを定めた「DXリテラシー標準」(DSS-L)と、専門性を持ってDXを推進する人材を対象とした「DX推進スキル標準」(DSS-P)という2本の柱で構成されています。今回の改訂では、生成AIの急速な普及やビジネス環境の変化に対応するため、両者ともスキルの拡充や役割の再定義が行われました。
すべてのビジネスパーソンを対象とした「DXリテラシー標準」では、新たに「デザインマネジメント実践スキル」が定義されました。業務や組織の変革に“デザイン”のアプローチを活用することが推奨されています。なお、DXリテラシー標準は、DX推進に必要な知識・スキル・マインドを体系化したもので、構成要素は「Why」「What」「How」「マインド・スタンス」となっています。
一方、専門人材向けの「DX推進スキル標準」では、DXを推進する専門人材の区分(類型)が、従来の5つから6つへと拡充されました。AIに学習させるデータの収集や管理の重要性が高まっていることを受け、既存の5類型(ビジネスアーキテクト、デザイナー、データサイエンティスト、ソフトウェアエンジニア、サイバーセキュリティ)に、新たに「データマネジメント」類型が追加されました。
これに伴い、新設されたデータマネジメント類型には「データスチュワード」「データエンジニア」「データアーキテクト」という3つのロール(役割)が定義されました。また、既存の「ビジネスアーキテクト」や「デザイナー」の領域でも役割の再定義やロールの追加が行われています。
なお、専門人材向けの「DX推進スキル標準」においては、人材ごとに独自に詳細なレベル評価指標を設けるのではなく、育成の目標水準として既存の「ITスキル標準(ITSS+)レベル4相当(独力で業務を遂行し、後進人材の育成も可能なレベル)」を想定しています。DXに必要な役割を新たに定義する「DX推進スキル標準」と、スキルの習熟度を測る既存の「ITSS+」が連携して活用される仕組みとなっています。