今回のグループは、幹事企業であるトヨックス様が強力に推進する「BCPによるサプライチェーンの強化」の一環として各企業に声がけして生まれたグループです。地域的にバラエティーに富んでいることもあり、ワークショップは富山側と東京側とをTV会議システムで結び進めていきました。当然進めにくい部分はありましたが、その分メリットも多くあったと思っています。例えば震災で実際に被害にあわれた企業がいることで、当時の臨場感のある対応を共有することができたのも地域的な広がりのあるグループならではだと思います。
また地域に限らず、BCP策定状況の違い、製造業と印刷業という異業種など、違いがあるからこそお互いの得意な面をグループ内で共有し、皆で一緒になって進めていく効果を強く実感することができました。加えて皆で一斉に取り組むと「一緒にがんばろう」「自分だけが脱落はできない」という形になりますよね。それもグループで取り組む効果だと思います。
さて、今回のワークショップの目標である「各社がBCPを作り上げる」「グループ内で有事の緊急連絡をする仕組みを構築する」というものでしたが、見事達成されたのは素晴らしい限りだと思います。しかし、それにもまして「次のBCP訓練にぜひ見学に来てください」とか「これから実施する業務監査にBCPの仕組みも取り入れるか」など今後の取組に関してたくさんのアイデアがでたことが個人的には一番嬉しく、興味深い部分です。今後もこの取組がどのように進化するのか、サプライチェーンのどこまで拡がるのか楽しみです。