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日本・千島海溝地震、津波30メートルと推計 内閣府

掲載:2020年05月01日

リスクマネジメント速報

         
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内閣府は4月21日、日本海溝・千島海溝周辺の海溝型地震に関する新たな想定を公表しました。地震の規模は千島海溝でマグニチュード9.3、津波は北海道と岩手で最大30メートルと推計し、今後は新たに設置したワーキンググループにて被害想定や防災対策の検討を行い、報告書を2020年度中に取りまとめるとしています。

新たな想定では、日本海溝がマグニチュード9.1、千島海溝では同9.3を想定すべき最大クラスの地震としました。東日本大震災の教訓を踏まえ、津波堆積物調査などの科学的な知見を基に、あらゆる可能性を考慮し検討されました。

津波については、東日本の太平洋沿岸の極めて広い範囲に大きな津波が発生すると推計。具体的には、北海道では太平洋沿岸を中心に津波が発生し、高いところではえりも町で30メートル弱としています。青森県でも10~20メートルの高い津波を推計し、八戸市で高いところでは25メートルを超える津波高としました。岩手県でも10~20メートルの高い津波を推計し、宮古市では、最大30メートル近い予測となりました。宮城県以南については、場所によっては10メートルを超える津波高で、一部地域を除き、東日本大震災よりも低い値となりました。

内閣府の中央防災会議では、新たに「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震対策検討ワーキンググループ」を設置。想定される最大クラスの地震・津波による被害想定と防災対策、特に寒冷地および積雪地特有の被害想定を検討し、年度内に報告書を取りまとめるとしています。

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