9月19日、警視庁目黒署などが東急東横線中目黒駅（東京都目黒区）で、生物化学兵器テロなどに対応するNBC（核・生物・化学）テロ対策訓練が実施されました。

訓練には目黒署員、同庁NBCテロ捜査隊と、東急電鉄や東京メトロの職員ら計約60人が参加。中目黒駅に到着した電車内で乗客が不審な液体が入った袋を発見し、駅員に手渡そうとして突然倒れたという想定で行われ、駆け寄った駅員も被害に遭うという事態を想定。救助や避難誘導の手順などを確かめました。

危害物質の検知・除去の専門技術や装備を有するNBCテロ捜査隊は、9都道府県警察に総勢200名が編制されており、NBCテロが発生した場合に出動します。事件・事故現場において、被害の拡大防止措置の実行及び被害者の救出や救助、避難誘導にあたります。1995年の地下鉄サリン事件や、2001年のアメリカ炭疽菌事件を受けてNBC対策が強化され、2000年に発足されました。近年、日本各地で消防、自衛隊等の関係各機関と合同による「合同テロ対策訓練」が実施されていますが、NBCテロ対応専門部隊も参加します。

2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、同庁は、民間の公共交通機関などとも連携してテロ対策を強化する方針。