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キキクル(危険度分布)に黒色を新設、防災気象情報の運用を変更 気象庁・国交省

掲載:2022年06月06日

リスクマネジメント速報

         
目次

気象庁と国土交通省は防災気象情報の伝え方を改善する目的で、今年の出水期から線状降水帯の予測やキキクル(危険度分布)で表示する色の変更などを行います。これらの取り組みは検討会報告書を踏まえて実施されるものです。

主な取り組みは次の4つです。

(1)線状降水帯の予測(6月1日から運用)
線状降水帯による大雨が発生する半日前から情報を提供します。対象地域については例えば「九州北部」など大まかな地域になります。

(2)キキクル(危険度分布)の色の変更(6月30日から運用)
「キキクル(危険度分布)」は大雨による災害発生の危険度の高まりを、表示された色によって確認することができます。これまで最も危険度が高い色は濃い紫色でしたが、それよりも危険度が高い状況として黒色を新設します。黒色は自治体が発令する「警戒レベル」の 5相当で、すでに災害が発生している可能性が高いという状況です。また、「極めて危険」を示す濃い紫色と、「非常に危険」を示すうす紫色を統合し、「危険」を示すものとして濃い紫色に統一します。

(3)大雨特別警報(浸水害)の指標の改善(6月30日から運用)
各種指数を用いて大雨特別警報(浸水害)の基準値を新たに設定します。中小河川氾濫に起因するものは流域雨量指数、内水氾濫に起因するものは表面雨量指数を用います。

(4)指定河川洪水予報の氾濫危険情報を予測でも発表(6月13日から運用)
氾濫危険情報は従来、実況に基づく発表でしたが、実況に加えて予測に基づいた発表も行います。

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