令和4年版「国土交通白書」を公開 国交省
掲載:2022年06月28日
リスクマネジメント速報
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国土交通省は6月21日、令和4年版の国土交通白書を公開しました。気候変動に伴う災害の激甚化や頻発化を踏まえ、第Ⅰ部では「気候変動とわたしたちの暮らし」がテーマとなっています。暮らしの脱炭素化に向けた国土交通分野の取り組みをまとめ、今後の「わたしたちの暮らし」を展望しています。
国土交通白書は国土交通省の施策全般に関する年次報告として毎年、公表されているものです。今年の構成は、第Ⅰ部「気候変動とわたしたちの暮らし」と第Ⅱ部「国土交通行政の動向」の2部構成です。
第Ⅰ部では、気象災害の現在の状況と気象災害リスクへの適応策を示した上で、脱炭素社会の実現に向けた動向を概説しています。さらに、再生可能エネルギーや脱炭素型ライフスタイルへの転換に向けた取り組みを整理するとともに、想定される暮らしの変化についてイラストを交えて紹介しています。例えば再生可能エネルギー設備を備えたZEB(Net Zero Energy Building、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)化が進み、さらには建物間で電力や熱の融通を行うエネルギーの面的利用が促進された未来では、「災害時など停電時のエネルギー自給が支えられ、企業等の業務継続性の観点からも災害に強いまちづくりが醸成されている」と描いています。
第Ⅱ部では東日本大震災からの復旧・復興に向けた取り組みや災害に強い国土づくり、危機管理体制の充実強化などについて記されています。
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