ビープラッツ様

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品質と情報セキュリティのレベル向上を図り 社会的信頼を高めていきたい

ビープラッツ株式会社様は、創業以来、月額・従量課金や契約管理を司る、サブスクリプション(購読型ビジネス)プラットフォーム「Bplats®」を開発・提供しており、現在はIoT、クラウド、MVNOやFVNOといった通信を主な事業領域としています。この度、ISO9001、ISO27001、ISO27017認証取得支援サービスのご利用に際し、取締役CFO 宮崎琢磨様、管理本部 本部長 沼田至様にお話を伺いました。
 

―まずは貴社の事業内容をお聞かせください。

沼田:会社名と同じ「Bplats®」というWebプラットフォームを通じて、月次や年次で継続課金・従量課金が発生するような購読型の販売管理、顧客管理、契約管理、請求管理を総合的に支援しています。今年で創業から10年が経過し、特に、昨今のIoTへ向けた世界的な機運の高まりや「クラウドファースト」の潮流、また通信業界における規制緩和などを追い風に、おかげさまで大手企業を中心に事業を進展して参りました。

ISOのプロセス導入による品質と情報セキュリティのレベル向上が狙い

―今回のプロジェクトのきっかけをお教え下さい。

宮崎:お客様は大手企業が多く、みなさまのご期待に応えられるよう、より信頼度を高めたいということがありました。これにつきましては、単なる箔付けだけを求めているわけではなく、実態として品質と情報セキュリティのレベル向上を図りたい、という目的に重きを置いていました。ISOのプロセスが導入されることで、この目的が達せられるのではないかと考えたことがきっかけです。

―品質と情報のレベル向上を図りたいというお話がありましたが、実際の日常業務の中でどのような課題を感じていましたか?

宮崎:自分たちだけで模索しながら業務上のルールを徐々に整えてはいたのですが、そのルール自体が形骸化しているところがありました。PDCAを回すにあたっても、回すことでどこがゴールとなるのか、何がインダストリアルクオリティーとして到達すべきところなのか曖昧となり、「ルールの為のルール」の域を脱しきれずにいました。

沼田:ルールが形骸化したことで、実際にインシデントを起こして、お客様からお叱りを受けたこともありますし、それを受けて自社の中でルールを守ろうという声はあがるのですが、やはりどこに目標や目的があるのかが明確にならず、掛け声倒れで終わることもありました。そのため、国際規格基準に合わせてもう一度、ルールや工程を見直したいと思っていました。

実態と規格の刷り合わせが必要

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管理本部 本部長 沼田 至 様

―弊社をお選び頂いた理由についてお聞かせください

沼田:実際に規格を取得するとなると、ISO規格が要求していることを理解して実態とすり合わせないといけません。しかしながら、すり合わせるときに、規格側を理解していて、かつ業務側も様々なケースをご存知の方でないと落としどころがわかりません。

宮崎:選定にあたっては、価格よりも実利を優先しました。実際に我々の商品の品質を高め、我々自身が情報セキュリティに対して意識を高めていきたいという実利を求めていたので、その結果として、ISOが取れたのならばよいけれども、ISO認証取得自体を目的とするようなコンサルティング会社さんは好ましくないと考えていました。

我々が何をしていて、どうしたいのかというところに寄り添ってくれる会社が必要でした。中でもニュートンさんは、我々がやりたいことや、我々が作り直しをしかけていたルールをベースにおいて考えてくださいました。既存のルールを蔑ろにして規格をとるためのフォーマットに合わせることは、ルールの二重化を招くと考えていました。

苦労したというよりは、想定よりも困難が少なくて済んだ

―プロジェクトの概要と策定過程についてお聞かせください

宮崎:スケジュールはご提案頂いたものに基本的に沿っていました。そもそものISO規格について熟知しているメンバーはこちらにはほぼいなかったので、まず事務局への教育から始めて頂いて、現状の分析、リスクアセスメント等を順番に沿ってやっていきました。その後プロセスを整理しながら、ルールの子細に入っていくという形でした。

 

沼田:最初の取り組みに関して、社長の藤田をはじめ、経営陣だけでなく開発、営業においても課題意識を持っていたので、プロジェクトを推進する意識は全社的にあったと思います。

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取締役 CFO 宮崎 琢磨 様

―今回ISO9001、27001、27017を同時に取得されたということですが、実際に苦労されたポイントなどはありましたか?

宮崎:同時に取得しないと、ルールをその都度策定しなければならず手間も増えてしまうとのことでした。共通部分もあるので、可能であれば一緒にやってしまおうということで、大変でしたが結果は良かったと思っています。

知識が不足していたのは、アセスメントの重要性に気づいていなかった点です。社内のルールを再整備したいという想いが最初にあり、そういった意味では、ISO取得は副次的な産物でした。当然事務局は沼田を含め、どうルールを整備すべきかわかっているのでルールに目が行きますが、社内の人間はそういった知識を全てもっているわけではありません。

社内にルールを適用するためには、アセスメントからしっかりやらなければなりませんが、当時はその重要性を認識できていませんでした。

沼田:具体的にはISMSの方のリスク評価の部分です。そこをしっかりやらないと、どこを重点において対策を取るべきか、ルールを整備すべきか、ということが出ないはずで、振り返ってみるともっと自分たちの時間を割いていたら、手戻りも少なかったのではと思います。

宮崎:もちろん、何か新しい仕組みを取り入れる際、必ず大変さは一定量あります。そういった意味で大変さはありましたが、それは想定の範囲内で、むしろニュートンさんがいてくださったおかげで、想定よりも少なくて済んだし、凄く良いものができたと思っています。

 

短期間で高品質・実状に沿った使えるルール整備を実現

―ニュートンを利用してよかったと思う点はありますか。

宮崎:一つは、プロセスを作ろう、それを守ろう、という意識付けも含め、いい意味で外圧になったということ。他には、規格とルールの折衝点としてどこまで踏み込んでいいか判断がつきにくいときもあり、また、審査までの期間において、どの時点でどれくらいの到達度にあるべきか自分たちだけでは分からない中、良い伴走者になってくれたということがあります。

沼田:おそらく、自分たちだけで規格を読んでそれを満たそうとすると、ルールにおいて踏み込みすぎてしまうところもあったと思います。結局、形骸化を招くような細かいところまで制定してしまったのではと思いますが、ニュートンさんがいてくれて、実状と規格との間のどこでバランスをとるかということがわかったと思います。

宮崎:ニュートンさんのコンサルティング手法は、世の中にありがちな「決まった形を押しつけるコンサルティング」とは異なって、顧客の実情と目的から逆算していただける「本来の意味でのコンサルティング」をしてくださったと思っています。「決まった形に沿わせる」タイプのコンサルティングでは、短い期間での目標達成は、なんとかすることができるかもしれませんが、本来それでは不十分です。達成後、伴走者の存在が離れたとしても、我々顧客は、伴走者無しで体制を維持していかなければならないからです。

こういったことは、本来であれば試行錯誤と紆余曲折を経て、3年、5年と時間をかけて徐々にブラッシュアップされていくものだと思います。しかし、ニュートンさんによってまず顧客の実情と目的を出発点に置いていただけ、三人称の視点だけでなく一人称的な視点で指導を受けられたことで、初年度からかなり質の高いものができました。こういったところが、ニュートンさんの最大の強みであると思います。ですので、想像していたよりも大変ではなかったし、中身もより良いものができたのではないかと思います。

変化の方向へ全社的に舵を切り出し始める一助に

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今回取得した3規格の認定証

―周囲の反応や取り組んでいるうちに変化したことはありますか?

沼田:若手も多くいるので、ISOを取得した今でもピンと来ていないメンバーもまだ少なくないとは思っています。ただ、ISOを取得してルールを定め直したことで、それまでの形骸化した状態から、ルールを意識する状態へ全社的に変化してきたと思います。ISOに限らず、全体のフローを整備し、少しずつですが、そこから外れたことをしてはいけないという空気が出来てきました。事務局に入っている若手のメンバーなどは逆にしっかりしていて、ドキュメントはきっちり作るし、皆にルールを守らせるということもできてきているので、マネジメントと現場両面から伝え続けて、全体的に浸透させられればいいかなと思っています。

―差し支えなければ、今後の計画をお聞かせください。

沼田:まだ運用を開始したばかりですし、さすがに直近で不具合がなくなったとは言えずプロセスを整備する前の齟齬も残っています。そもそも、こういった取り組みが社員の意識や行動に現れ、それが品質に反映されるまでは時間がかかります。そのため、しばらくは教育に力をいれていきます。プロセスやISOそのものの知識もそうですし、決められたことを守っていくという意識づけも含めて必要です。また、それが出来る人を会社として評価して、守らないと肩身が狭くなるというような雰囲気に持っていければよいかと思っています。会社として、その方針に舵を切っていきたいです。

―本日はありがとうございました。
 

担当の声

取締役副社長 兼 プリンシパルコンサルタント  勝俣 良介

数年後、十数年後も役に立ち続けたい

これまで“ISOを使うのではなく使われる企業”を数多く見てきました。その背景には「とにかくコンサルタントが提供するツールに穴埋めをしていって認証がとれればそれでいい」という考え方に多くの方が支配されてしまっていることにあります。こういう姿勢で認証取得に臨むと「不適合がでるのは嫌だ。時間もかけたくない」→「使うかどうか怪しい文書でも、とりあえず作っておこう」→「(数年後)この文書って、誰が何のために使うものだったっけ?使わないなら、そこに書いてあるルールを守れてるか怪しいし、削除したいけど、不適合が出たら怖いからとりあえずとっておこう」→「審査員からルール守ってないですね、と指摘を受ける」→「とにかくよくわからないので、また追加で文書作ってごまかしておこう」。“ISOを使うのではなく使われる企業”のできあがりです。

私どもニュートン・コンサルティングの経営理念は「お客様の役に立つ」ですが、それは今すぐに役に立つだけでなく、数年後、十数年後も役に立っているということを意味しています。ビープラッツさまとは、この哲学について提案段階から共感することができました。また、実際にその言葉通り、最後まで考え方を曲げず一緒にマラソンを走りきってくれました。それが本プロジェクト最大の成功要因だと感じています。

お客様情報

企業名 ビープラッツ株式会社
本社所在地 東京都千代田区内神田3-2-8 いちご内神田ビル
設立 2006年11月
資本金 4億7460万円(資本準備金を含む)
代表者 代表取締役社長 藤田 健治
事業内容 サブスクリプションコマースにおける総合ソリューション事業
URL https://www.bplats.co.jp/

(2017年3月現在)

プロジェクトメンバー

お客様

取締役 CFO

宮崎 琢磨 様

管理本部 本部長

沼田 至 様

ニュートン・コンサルティング

代表取締役社長

副島 一也

取締役副社長 兼 プリンシパルコンサルタント

勝俣 良介

コンサルタント

滝沢 紀子