シニアコンサルタント
こんにちは、辻井です。
今年のお正月は家で過ごす時間が多く、NHK BS1で
放映された映画を録画して、時間があるときに観ていました。
その中に、約30年ぶりに観ることになった映画がありました。
今の時代、DVDやBlu-rayを買ったり借りたり、
あるいはオンデマンドのサービスで、
過去の映画を簡単に観ることができることは知っています。
でも、最初に観た時の記憶を大事にしたいので、
改めて見直すことをしないようにしている映画が幾つかあります。
その映画は、見直すことを避けていた映画のうちの1つでした。
でも、BSで放映されることを知ってしまったら、
これも何かの運命かということで、録画して観ることにしました。
そして、30年ぶりに観て、当時の記憶を大事にしたいと言いながら、
自分の記憶の曖昧さに驚いています。
1つ目の驚きは、その映画を観に行った映画館の名前が、
思い浮かばなかったことです。
その映画が日本で公開されたのは、たぶん1980年代の後半、
当時、お金があまりないので、映画を観に行くのはもっぱら
都内のあちらこちらにあった名画座といわれる映画館でした。
ただ、その映画は封切り直後に銀座の映画館に観に行ったはずです。
銀座までは浮かんでも、その先の名前を忘れていました。
2つ目の驚きは、映画の前半と終盤のストーリーと映像は
記憶に残っていたのですが、中盤、主人公の青年期の
ストーリーや映像、役者の顔すら忘れていたことです。
たしかに、主人公の少年期の子役の演技のうまさや、
火事で映画技師役がケガをする話、そして何よりも
ラストシーンは印象深いのですが、
青年期の恋愛や、主人公がシチリア島から出ていくときの話を
すっかり忘れていました。
そして、3番目の驚きは、映画を一人で観に行っていた
つもりだったのですが、「そうじゃなかった」と思い出したことです。
ラストシーンで、主人公が亡くなった映画技師が
残したフィルムを観ているとき、いきなり、記憶が蘇り、
「そうだ! 映画館では隣に○○がいた!と思い出しました。
そう、○○に入るのはその当時、付き合っていた人で、
今の奥さんではありません。
さて、ここまで読んでいただいた方は、その映画の作品名がわかりましたか?
そう、「ニュー・シネマ・パラダイス」です。
30年ぶりに観て、あのラストシーンでは涙が出てしまいました。
同じように30年ほど見ていない映画に、
「ミツバチのささやき」という作品があります。
ぜひ、BSで放映してほしいと思っています。
なぜなら、この映画も○○と観に行った映画だから・・・。