AI/DX/デジタルリスク管理サービス
デジタル技術が基盤となる社会へ
近年、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)といった様々なデジタル技術の進化により、グローバル規模で大きな変革が生じています。例えばドイツでは「Industrie4.0」、中国では「中国製造2025」といったように世界各国がデジタル技術を活用した自国の将来的に目指す姿を描き、日本は「Society5.0(超スマート社会)」というデジタル技術を活用した新たな社会を構想しています。
デジタル技術を通じた企業の変革(DX)
DXにおけるリスク(デジタルリスク)
多くの企業がこの時流に乗り遅れまいとDXに取り組んでいますが、大きな変化であればあるほど、リスクも大きくなります。
具体例でみてみましょう。下記2つはDXを通じた組織変革に着手し、成功裏に終わるかと思われたものの、失敗に終わりました。
【DX事例1】
採用活動において応募者と企業とのミスマッチの減少や人事部門の負荷軽減を目的にAIを導入。過去の履歴書等の情報を機械学習させて、AIの判断のもと、適切な人材を獲得し、人事部門の工数の大幅な削減を目指す
【DX事例2】
自組織の小売りサービスと連携させたオンライン決済サービスを開始。既存ビジネスとのシナジー効果が期待でき、CXの向上を図る
これらは一見すると、データとデジタル技術の活用によって新たな価値を生み出すことに成功しています。
しかしインシデントが発生します。
【DX事例1の末路】
AIを導入したが機械学習させるためのデータに偏りがあり、男性に極端に偏った採用となった。公平性を欠いた男女差別につながると判断し活用を終了した
【DX事例2の末路】
自組織のサービスと連動したオンライン決済サービスを開始したが、脆弱性による不正アクセスが発覚し、最終的にはオンライン決済サービスから撤退した
デジタルリスクに対して企業が対応すべきこと
DXを通して組織の変革を遂げるには、デジタル技術のリスクマネジメント(以下、デジタルリスクマネジメント)を実施することが最重要タスクの一つです。デジタルリスクには従来のリスクマネジメント手法とは異なるアプローチが必要であり、特にデジタル技術の特徴を理解した上で、その技術特有のリスクを見極める必要があります(図表3)。
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