コンサルタントコラム

あの時こうしておいてよかった ~人との付き合い方編~

2018年06月05日

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 「『あの時もっとこうしておけば良かった』を世界から失くしたい」

弊社が打ち出しているビジョンです。

堅苦しく聞こえる「リスクマネジメント」という言葉の本質を捉えており、
多くのコンサルタントも意識して業務にあたっています。

個人的にも気に入っている言葉ですが、非常に難しい目標だとも感じています。
というのも、私自身が「あの時もっとこうしておけばよかった」と感じる機会が多い
人生を送っているからです。例えば…

・ あの隙間時間に洗濯をしておけばよかったのに…
・ 金券ショップで電車の回数券を買っていれば6円節約できていたのに…
・ いつもと同じ保存方法をしていればコンサルコラムの原稿を削除していなかったのに…
 (実はこの原稿も、2回目の執筆になります…)

そんな私ですが、「ある人」との生活を振り返って、後悔しない人との付き合い方に
気づき始めました。
当たり前のことが多いですが、私の経験を交えて紹介させてください。


1)多くの時間を共に過ごす

言うまでもなく、多くの時間を過ごすことが後悔しない第一歩だと思います。
学生の頃から長期休暇に入るたびに、「ある人」に会いに行きました。
自営業の彼女とは旅行に行く時間がなかったので、家やお店、お買い物で終日を
過ごすことが多かったです。
終日を過ごすといっても大したことはしていません。ある時はお笑い番組やワイドショー、
さらには新聞を見て感想を話し合いました。またある時には「ある人」を訪ねてくる
お客さんやお友達とおしゃべりをする、といった具合です。

具体的には次のような思い出や学びを作ることができました。

・ お買い物に行ったパン屋さんで、ピカチュウのぬいぐるみをもらったこと
・ 生活の知恵(野菜の扱い方や、裁縫の仕方)
・ 人との付き合い方(お客さんの招き方や、行き届いた配慮)

このような思い出や学びを得られたのは、言うまでもなく時間が沢山あったからです。
いくら効率的な時間の使い方をしても、長く一緒に過ごした時間を埋める働きはしません。
決してどこかに行った訳ではないものの、多くの時間で貴重な思い出を作れたのです。


2)とは言え、メリハリをつけた時間を過ごす

多くの時間を使うことは、だらだらと無為に過ごすことを助長してしまいがちです。
そんなことを防ぎたい!「ある人」に会いに行く際には必ず以下の項目を念頭に
置いていました。

(1)聞きたいこと・話したいこと
(2)やりたいこと
(3)やってほしいこと
(4)やってあげたいこと

特に彼女の作るうどんは私の大好物で、私からのリクエストとしては最も多かったと
断言できます。
そのお返しに作ったチャーハンは本当に喜んでもらい、一生の思い出になったことを
昨日のことのように思い出します。


3)その人の良い面、悪い面の両面を深く理解する見る

「ある人」は他人に尽くすことを生きがいにしていたと思います。例えば次のように。

・ 絶対に No と言わない
   (依頼に応えるため様々な選択肢を提示する。時にはしつこく感じることも!?)
・ 寝相が悪く、体がはみ出してしまった部分には必ず布団をかける
・ 外出するときには必ずお弁当を用意する
    
幼少期から共に多くの時間を過ごした彼女は、私の全てを受け入れてくれたと思います。
私が言ったことは一つも否定せず、どんな立場になったときも守ってくれようとして
いました(夜中にメールをしてくれたこともあります)。
ところが全てを受け入れてくれたがゆえに、彼女の異なる側面を見るようになりました。
彼女が私の両親や業者の人にきつく当たることを見ていて、しまいには「彼女は
自分の価値観を押し付けているだけではないか」「他人に尽くす自分を誇らしく思って
いるだけではないか」といった具合です。

それ以降、彼女の行動を観察するにつれて、それは誤解だと気づきました。
彼女が私たちに示してくれる愛情を、別の形で示しているだけだったのです。
お互いの理解が深くなり、以降のコミュニケーションが円滑になりました。
加えて、お互いが心残りなくコミュニケーションを実施できる素地ができました。


「ある人」こと祖母は、先日旅立ちました。
彼女との生活を振り返って改めて感じているのは、(1)日々の積み重ねと(2)濃密な
時間の使い方、さらには(3)お互いの深い理解が、後悔しない人との付き合い方である
ということです。


以上のように、彼女は多くの大切なものを教えてくれました。
さらにはコンサルコラムという振り返りの機会も…。感謝しきれません。


本当にありがとう。そして安らかに。

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