コンサルタントコラム

「あれ、コートないんですか?」

2019年01月16日

代表取締役社長

副島 一也

代表取締役社長 副島 一也

皆さま、こんにちは。
ニュートン・コンサルティング(株)代表取締役の副島でございます。
いつも大変お世話になっております。今号は2019年、最初のコラムです。
さて、今回は大寒を迎えるこの時期にいつも私が言われてしまう一言に
ついてお話をさせていただきたいと思います。

「あれ、コートないんですか?」
そう、私はほとんどコートを着ることがありません。
朝、今日の気温を確かめ、寒いとわかるとコートを着て出かけていく、
そんなことがないんです。
人には本来、寒いと毛穴を閉じ体温を逃がさぬよう、また暑ければ
汗をかき体温を下げるよう体温を調整する能力が備わっています。
寒いとコートを着ることで、その能力を退化させるのではないかと
考えているくらいです。

熱が出たと、病院に行き、薬を処方され、服用する。
これもあまりありません。
熱が出るのには訳があります。体のどこかがおかしいのです。
寒いから風邪を引くというほど単純でもありません。
疲労が溜まっていて、緊張感から解放された瞬間だったり、
連日の暴飲暴食で胃腸が弱り、免疫力が低下した、
そんな時に風邪を引きます。
風邪を引いて熱が出たら、薬で熱を下げたのでは私が本来
持っているはずの自然治癒力が高まりません。熱が出たら、
薬の服用は必要最低限で闘う、体内におけるすべての闘いが
終わるころ、体調は気持ち良いほど万全に回復します。
高い熱と闘うことはつらい、だからこそ闘う価値があります。
体の免疫力はそうしてまた一段と強くなってお得なんです。

しかし、「寒くてもコートを着ない」「風邪や熱くらいで薬を飲まない」と
言っても、一般的には実行するのは難しいんですよね。なぜなら、
日々休めないし、そんななか急に体質は変わりませんし。
それは鍛えるとしても幼少のころから始まっています。
子供がくしゃみをする、多くの親が、まあ大変だ、服を着せなきゃ、
今度は汗をかいている、まあ、大変だ、服を一枚脱がせなきゃ。
一生懸命子供の様子を見て世話をします、そうでなければ子供を
大切に思っていないというような気持ちを抱きがちです。
しかしながらそうすればするほど、子供から体温調整能力を
奪い続けています。私に言わせればそのほうがよっぽど問題です。

事実我が家には子供が4人いますが、子供たちはみんな寒かろうが、
幼少時代は半袖半ズボンで平気にしていました。
しかし、この議論には夫婦間でも根気を要します。
おそらく常識的な家内と私では気温に対する体感が全く違います。
何年もかけて議論(夫婦喧嘩?)しながら、それぞれ全く違う個性の
子供たち4人を育ててみて、まあ、我が家の場合、子供たちの体質も
あったでしょうが、子供は薄着で強くなる、ということにも家内は多少
納得してくれるようになりました。
自分の体感と他人の体感は違います。また、コートを持ち歩かなくて
済む方が身軽で便利ですし、何より、体は強くなれるのであれば
その方がありがたい。

いや、実際色々な人がいて、色々な体質があります。
私が10年間イギリスに住んで感じましたが、イギリスだと、
3人いると3人がバラバラな季節感の服装をしています。
風邪を引いても病院には行かない人が多いですし、行っても、
薬はあまり処方されません。人それぞれ違うのが普通なのです。
日本だと、3人いて誰かがコートを着ていると3人ともコートを着ています。
風邪を引けば3人とも薬を飲みます。あまりにもそれが普通で
慣れてしまっている気がします。
あれ、自分はそれほど寒くないし、免疫力も強いし、さらに強くなりたいぞ!
そんな気持ちで生活する人がいても良いと思うのです。

とは言え、強い体を作ることが長期的なゴールだとしても、
今日風邪を引くリスクを許容するか、難しい問題が残ります。
あくまでも自己責任でお願いします。

と、いうわけで、今年も年初から何言っているんだと怒られそうですが、
私自身は燃える思いを持って張り切っていきたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

当社のWebサイトでは、サイト閲覧時の利便性やサイト運用および分析のため、Cookieを使用しています。こちらで同意をして閉じるか、Cookieを無効化せずに当サイトを継続してご利用いただくことにより、当社のプライバシーポリシーに同意いただいたものとみなされます。
同意して閉じる