コンサルタントコラム

人生をよりよくする3つのコト

2019年07月24日

エグゼクティブコンサルタント

坂口 貴紀

エグゼクティブコンサルタント 坂口 貴紀

みなさん、こんにちは。坂口です。
最近私は、ある人物を追いかけています。それは、八村塁選手です。彼の年齢は21歳で、ベナン人の父と日本人の母を持つバスケットボール選手です。2019年NBAのドラフト1巡目、全体では9位指名で、ワシントンウィザーズに入団しました。私は、彼についてゴンザガ大学時代から定期的にYoutubeなどでウォッチし続けています。
 
なぜ、私は八村塁選手を追いかけてしまうのか。それは、私が人生の軸としている「自らを困難な状況に置き、壁を乗り越え、評価される」ということをハイレベルなステージで実現しているからです。彼は本当に幸せな人生を送っているように感じます。
一方、自分はどうかと考えてみると、実は私自身も同じように幸せです。なぜだろうかと振り返ってみると、今では私の習慣となっているいくつかのポイントに行き着きました。前置きが長くなりましたが、本日は幸せな人生を歩むための「私のライフマネジメント」について書いてみたいと思います。
 
幸せな人生を歩むためのポイントを整理すると、3つあると考えています。1つ目は「幸せを定義すること」。2つ目は「振り返りのプロセスを確立すること」。3つ目は「決断すること」です。
 
■幸せを定義する
私は自らの原体験を認識することで、自分の価値観が理解でき、幸せに生きるための基準を言語化することができる、と考えています。私の原体験の一つは、中学時代のバスケットボール部での経験です。私が所属するチームは弱小チームでした。私はキャプテンを務めましたが、試合での重要な局面でミスをしてしまうなど、なかなか成果は出ません。試合をする度、重苦しい反省会を繰り返し、何度も辞めたいと思いました。
しかし、一度決めたことは必ずやり遂げるという決意と、チームのみんなで達成する喜びを味わいたいという思いで努力を続けました。その結果、最後の大会では地区1位のチームに勝利することができ、大きな幸せを感じました。この体験から、私が幸せを感じる瞬間は「自らを困難な状況に置き、壁を乗り越え、評価される」ことであると定義することができました。
 
■振り返りのプロセスを確立する
 幸せを定義することで、自分が幸せだと感じる状況を再現することが可能になります。再現性を高めるには、自分の選択の振り返りを習慣に落とし込むことが重要です。
私は、週次・月次・年次で自らの選択について振り返る時間を確保してきました。記録し、時間を確保し、振り返る。これを習慣化することは、何を実現するにおいても最強の戦略だと思います。記録と振り返りの方法については、ドラッカーや、コンコード創業者の渡辺秀和氏が有力なヒントを提示してくれます。
 
ドラッカーは、時間記録のポイントとして以下のアプローチを提唱しています。

  • 行動・活動をそのまま記録
  • 寝ている時間以外を全て記録
  • カテゴリーごとに目的を記す
  • 細かく、網羅的に書く 

また、渡辺秀和氏は、著書『ビジネスエリートへのキャリア戦略』において、日記をつけることを推奨しています。とてもシンプルで、且つ効果のある方法だと思います。
 
私自身は、日々の記録と前週のGoogleカレンダーを見ながら、毎週土曜日の午前中に振り返りを行ってきました。こうして、自分との対話を続けることで、自らの価値観や幸せの定義に照らして軌道修正をしたり、決断のタイミングを見逃さないように工夫することが重要だと思います。
 
■決断する
前段で「決断のタイミングを見逃さない」ことが大切だと書きました。自分が自らの価値観と違う選択をしている、または将来その可能性がある場合には、思いきって環境を変えるなどの決断が必要です。
私の場合は、前段お伝えした中学時代の原体験のピークを再体験するために、環境を変えて挑戦しつづけてきました。また、最善の決断を行うためにも、その根拠について詳細な記録も残してきました。私は、例えば社会人になってから2度の転職活動について、すべての面談記録、自己分析記録、企業分析記録を残しています。中長期的なキャリアを考える場合は、過去の決断の記録をインプットに、最低でも3年くらいのスパンで真剣に考えるようにしています。
 
冒頭にお伝えしたとおり、私はいまとても幸せです。ただ、ここで一つ重大な疑問が湧いてきます。それは、「死ぬまでこの体験を続けなければ幸せでいられないのだろうか」ということです。この疑問を解決するために、いまシェリー・ケーガン氏の著書『死とは何か』を読み進めています。この本の面白いところは宗教的なアプローチを脇に置き、徹底して科学的に死を検討しているところです。
今後、自分がどんな決断をしていくのか。このコラムを書きながら、ワクワクする気持ちが高まってきたところで、私のコラムを終わりたいと思います。ありがとうございました。

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