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「ISO22301」2019年版を発行 ISO

掲載:2019年11月08日

リスクマネジメント速報

         
目次

国際標準化機構(ISO)は2019年10月、ISO22301(事業継続マネジメントシステム、BCMS)の2019年版を発行しました。初版は2012年発行で7年ぶりの改訂です。マネジメントシステム規格は一般的におおよそ5年ごとに改訂が行われ、今回も規定通りの見直しとなりました。

2012年版と2019年版の違いは主に2つあります。1つ目は他のマネジメントシステム規格との整合、2つ目は規格利用組織の実態に合わせた修正です。
具体的には、1つ目については「組織の理解」(4.1章)の内容が簡略化されました。2つ目については汎用性の低い専門用語「MAO(最大許容停止)」や「MBCO(最小事業継続目標)」が削除されました。やや細かく求められていたメディア対応に関する要求事項も簡略化されています。
なお、ISO22301は従来、ISOの「社会的セキュリティ技術委員会(TC233)」の管轄でしたが、その他一部の委員会も統合されて2015年に設置された「セキュリティ及びレジリエンス技術専門委員会(TC292)」の管轄に変わりました。ISO/TC292とは、社会の安全及びレジリエンスを強化することを目的としたセキュリティ分野の標準化を審議する技術専門委員会です。

ISO22301の2019年版発行により、日本で既にISO22301認証を取得している、あるいは現在認証取得のための準備を行っている組織は、あるタイミングで2012年版から2019年版への移行が必要となります。
但し、JIS版(日本語に翻訳された日本の国家規格)発行のタイミングは現段階では明らかになっていないため、移行期限についても未定です。
2012年版から2019年版への詳細な変更点については、改めて弊社の「リスク管理Navi」でご紹介する予定です。

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